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首里天きやすへあんしおそいかなし

はひのおもろ御さうし

天啓三年癸亥三月七日

第七

 

345 一 きこゑ大きみ きや、

      しよりもり、はちめに、

      てたか、おさし、あちおそい、 

      てるかはと、あいちへ

      なて、ちよわれ

    又 とよむせたかこか、

      またまもり、はちめに、

      いちろ、おさし、たゝみきよ

    又 くになおす、あちおそい、

      よりみちへは、けらへて、

      きみきみは、てつて

    又 しまなおす、あんしおそい、

      せち、よせは、けらへて

      ぬしぬしは、てつて

    又 てるかはか、くにとよむ、

      せちあら、みおうち、よそへて、

      きもはへて、おれわちへ

    又 てるしのか、くにとよむ、

      けよの、みうち、よそへて、

      あよはえて、おれわちへ

    又 いつこ、いのしれて、

      きみに、まふられて、

      世の、さうせ、まされ

    又 みしま、おかまれて、

      ぬしに、まふられて、

      おきも、せち、まされ

    又 てるかはかてりよる、下、

      あか、ふてつ、そろいて、

      かけおそたる、きよらさ

 

346 一 きこゑ大きみ き や、         (1539)        

      ちゑねん、もりくすく、

      かけて、ふさよわちへ、

      かくら、あつる、くも こ、

      いし、てつと、おきやか

      もいに、みおやせ

    又 とよむせたかこか

    又 きこゑあんしおそいきや、

      ちへねんもり、きよらや、

      もりくすく、そいつきに、ちよわちへ

    又 とよむあんしおそいきや、

      ちやくに、もり、きよらや、

      もりくすく、すへつきに、ちよわちへ

    又 きこゑ大きみきや、

      あさかわに、ちよわちへ、

      けおの、うちに、あつる、

      もゝくちの、てもちへ

    又 きこへあんしおそいきや、

      あさかわに、ちよわちへ

      すてみつは、めしよわちへ、

    又 くせきよらの、大のろ、

      もちろ、うちの、もちよろ、

 

347 一 きこゑ大きみ きや

      やくの、きくたけに、

      のほて、おわちへ、さりよく、

      てた、てるかはと、とこへ、

      やりかわちへ、しより

      もりちよわる、あか、たゝ、み

      かなし、まふて、まふりよわれ

    又 とよむせたかこか

 

348 一 きこゑ大きみきや、

      おほつたけ、あつる、

      すてる、てつみつよ、

      かみきや、きもやてや、

      いつこ、しま、おろちへ、

      かいなて、みつ、しめまし

    又 とよむせたかこか

 

349 一 きこゑ大きみ きや、          (1544)

      おれつむか、たては、

      さやは、しもはしり、

      おしあけれよ、ちやうのしゆ、

      たますたり、ま き

      あけれよ、すてもの

    又 とよむせた かこ か、

      わかなつか、たては

    又 きこゑ大きみ きや、

      はつにしか、おしいちへは、

      さやは、しもはしり、

      おしみちへれ、ちやうのしゆ、

    又 とよむせたかこか、

      しらにしやか、おしいちへは

    又 きこゑ大 きみ きや、

      おれつむか、たて は、

      しらしよ、みしゆ、みおやせれ

    又 とよむせた か こ か、

      なつにしきやたては

 

350 一 きこゑ、せちあらきみ、

      あかるいに、とよむ、きく

      やなき、たけから、あかて、

      おこる、月しゆ、しよりもり、

      ちよわる、あかたゝみ、かなししゆ、

      またに、やひき、よわちへ

    又 とよむ せち、あらきみ

 

351 一 大きみは、たか へ て、

      世ほこりは、けらへて、

      天か下なわかけて、ちよわれ

    又 くにもりは たかへて

 

352 一 きこゑ大きみ きや、

      みちへつから、いのて、

      くにもり、ほこて、

      くにまさて、ちよわれ

    又 とよむせたかこか

 

353 一 きこゑ、おわかさか、なさい

      きよもい、これと、たにの、

      けおの、うちの、こかね、

      はなに、たとわる

    又 とよむおわかさか

 

354 一 きこゑ、きみの、つんし、

      きやの、うちみや、てもち

      かね、すたちへ、これと、

      たにの、しより、おやくに

    又 とよむ きみの つんし

 

355 一 しよりもりくすく、

      あまへ、ふれまへは、

      もゝうら、よて こう、

      かほう、よせくすく

    又 またまもりくすく

    又 あかる、もち つきや

    又 きみの、もち つきや

 

356 一 きこゑ、おわもり や、

      きや、かまくら、かわら

      なはん、きやめ、たうみやこ、

      そろへて、かなわしよわれ

    又 とよむ おわ もり や

 

357 一 きこゑ、おしかさか、みてつ

      から、いのて、てたか、おさし、

      ほこて、あんしおそい

      しゆ、かけて、ふさよわれ

    又 とよむきみの あんし や

    又 しよりもり ちよ わる

      世のぬしのあんしおそい

    又 またまもり、ちよわる 

    又 みもん、かな ひや ふに、

      てつて、おろす、 きみや

      てたか、おさし、ほこて

    又 てかか、おさし、やれは、  

      もちよろ、かなしけや、

      てたか、おさし、ほこて

    又 しま、なおし、おれわちへ、

      ころころよ、みまふて、

      てたか、おさし、ほこて

 

358 一 きこゑ、てる きみ きや、

      けおの、おれ の きや

      すひ、なさい きよ か、

      みおもかけ、たちちへ

    又 とよむ、てる きみきや、

    又 くすく、おとん、みやけれは

    又 しまうち、おとん、みやけれは

 

359 一 きこゑてる きみ きや         (502)

      世もちわし、とりよわちへ、

      しまうちくせ、あんし

      おそいに、みおやせ

    又 こおりきみ、えらひ、やり

    又 さしふ、いせ ゑけ り

    又 せいくさ、たつ、と ゑ は

 

360 一 きこゑ大 きみ きや、

      けよの、うちは、おしあけて、

      しよりもり、おれわちへ、

      ともゝとの、世そう、せち、

      あんしおそいに、みおやせ

    又 とよむ せたか こ か

      もちろうちは、つきあけて、

      またまもり、おれわちへ

    又 なさいきよもい、あちおそい、

      いけなきみ、いきよわ

    又 あか、かいなて、あんしおそい、

      ふりきよきみ、いきより

    又 てるかはか、かいなて、よ

      わる、あんしおそい

    又 てるしのか、まふり

      よわる、あんしおそい

    又 あちおそいや、いみやからと、

      すゑまさて、ちよわる

 

361 一 きこゑ さす かさ か、

      かくら、より、かゑて、

      しよりもり、めつらしや、

      もちよろなちへ、あち

      おそい、まふら

    又 とよむ さす かさ か、

      おほつより、かゑて、

      またまもり、めつらしや

    又 しより もり くすく、  

      おほつたけ、やひちへ

    又 また まもり くすく、

      かくらたけ、やひちへ

    又 ゑか のかす、おれらに

      きらのかす、おれらに

 

362 一 あけとまか、たて は、

      天のうち、けおの、うちは、

      おしあけて、てるかはか、

      きよらや、てりおそう、

      たしま、まふり やへら

    又 あけたちか、たては

    又 きこへ大きみ きや、

      しよりもり、ちよわる、

      かいなてあち おそ は

    又 とよむ せた か こか

      またまもり ちよわる

    又 きこゑ、大きみ ちよ、

      てた、てる かは と

      とこゑ、やりかわちへ

 

363 一 きこゑ 大 きみきや、

      すへとめて、おれわちへ、

      なさいきよもい、あんし

      おそい、みきやうあわちへ、

      おもかしやと、けに、ある、

    又 とよむ せた か こ か、

      ませとめて、おれわちへ、

    又 なさいきよもい、あちおそい、

      ひやくさ、なる きや めむ

      おもかわり、しよわるな

    又 あか、かいなて、あんしおそい、

      もゝと、なる きや めむ、

      なわかわり、しよわるな

    又 とし、三とせ、なるきやめ、

      きら、なおさ、とるきやめ、

      みもん、あすひ、まとうさ、

    又 とし四とせなるきやめ

      ゑか なおさ とるきやめ

      くにとよみ まとうさ

    又 おほつ きみきみ や

      大 き みは い の て

      しよりもりおれほしや

    又 かくら かみかみや

      せた か こ は のたて、

      またまもり、おれほしや

    又 そのひや ふ、かなひやふは、

      もりくすく、けらへて、

      あまれ、この、そこらしや

 

364 一 きこゑ 大 きみ きや、

      むかし、はちめ、から、

      しよりもり、のたてゝ、

      あんしおそいに、みおやせ

      大きみちよ、あよそろて、ちよわれ

    又 とよむ せた か こ か、

      せのみ、はちめ から、

      またまもり、のたてゝ、

    又 なさいきよもい、あちおそい、

      てるかはか、あかる、やに、かけおそて

    又 あかかいなて、あんしおそい、

      てるしのか、あかるやに、てりおそて

    又 しよりもり、みう ち に、

      てるかはか、あかるもり、

      もりくすく、やひちへ

    又 またまもり、みう ち に、

      てるしのか、かねのもり、

      もりくすく、やひちへ

    又 てるかはと、おきもねは、

      しるて、てるし の と、

      あよの ねは しなて

 

365 一 きこゑ きみ かなし、         (92・497)

      いつこ、しまより、おれて、

      なさいきよもいあちおそい、

      あまこ、より、かわ ち へ、

      まなしやと、たちよる

    又 とよむ きみ かなし、

      このみしま、つきおれて

    又 おきもうちに、よしらす、

      大きみに、しなよわ 

    又 あよかうちに、おほへす、

      せたかこに、しなよわ

    又 大ころた、みまふてす、

      おほつより、か ゑれ

    又 もりゆへこた、あかなてす、

      かくらより、かへれ

    又 てるかはか、てるしのか、

      てるよるやに、おきも、うまれ

      わちへ、なさい きよも い、

      あんしおそい、あまこより、

      かわちへ、まなしやと、たちよる

 

366 一 きこゑ 大きみ きや、

      かいなて、たゝみきよ、うらうらと、

      ゑんさしき、ちよわれ

    又 とよむ、せた か こ か 

    又 しより もり ちよわる

    又 また まもり ちよわる

 

367 一 きこゑ、大 きみ きや、

      いへの、いのり、しわちへ、

      あちおそいきや、およりとて、

      おほつより、かゑら

    又 とよむ せた か こ か、

      つかさ、いのり、しよわちへ

    又 あけとまか、たて は、

      てるかはす、みまふれ

    又 よすつめか、たて は、 

      きみきみす、みま ふれ

    又 さしふ、てるまも の、

      かいなてたす、おれたれ

    又 むつき、てるきし やき、

      かいなてゝす、おれたれ

    又 ゑか、なんか、あすて、

      あまこ、あわちへ、からは

    又 よる、なんか、あすて

      みきやう、あわちへ、からは

    又 くにとよみ、あおらちへ、

      みものより、めつらしや

    又 くに、めつら、あおらちへ、

      や、の、あすひ、めつらしや

    又 さに、しらぬ、ころころ、

      こむて、あわちへ、てつて

    又 かす、しらぬ、まころた、  

      みそて、あわちへ、てつて

    又 いつこ、しま、なおちへ、

      このみしま、なおちへ

 

368 一 きこゑ、大きみ きや、         (22・140)

      みかなしけ、あんしおそい、

      うらうらと、 ゑん、

      さしき、ちよ われ

    又 とよむ せたかこか

 

369 一 きこゑ あち おそいや         (617・1439)

      てるかはす、まふれ、

      まふり、よわは、もゝすゑ、

      ちよわれ

    又 と よむあち おそいや 

      てるしのす、まふれ

    又 きこゑ 大きみ し よ、

      あちおそいや、まふれ

    又 とよむ 大きみ しよ、

      たゝ みきよわ、まふれ

    又 あまみや、きみはゑや、

      あんしおそいきや、おより

    又 しねりや、きみはえや、

      たゝみきよか、おより

    又 おほつ、せち、おろちへ、  

      あちおそいす、まふれ

    又 かくら、せち、おろちへ、

      たゝみきよす、まふれ

    又 かくら、あつる、金すゑ、

      あんしおそいに、みおやせ

 

370 一 きみし、あちおそへか、

      ちやうはちは、なしよわちへ、

      すゑ、まさて、あすひ、

      ふれまへは、かみてたの、

      ほこて、まふり、よわちへ

    又 きやの、うち、あやみやに

 

371 一 天ちよくとよみ、よつる、

      世のつほに、みしやこ、

      あか、たゝみかなししよ、

      あんし、かすの、わう

    又 きこゑ、はねし、おうね、

      おみかなし、せとしやり、

      ある、たゝみかなししよ、

    又 世の つほに、もちよわれ、

      よのつくせ、もちよわれ、

      あか、たゝみかなししよ

 

372 一 あけとまに、いのて、

      おろす、かみや、いつこ、

      やしなやり、あちおそいよ、

      まふれ、せちたかむ、ほこて

    又 あけたちに い のて

 

373 一 しより、もり くすくゑ、

      おきなわの、いよわ、

      あちおそいに、みおやせ

    又 またまもり くすく、

 

374 一 しより もり、ちよわる、

      みかなしの、てたよ、おみきやみ

      よ、おかめは、かなしや

    又 またまもり ちよわる

 

375 一 みろく、みちへ、やはる、

      この、うまれと、みろく、

      此みしやこ、ぬきあけ

      わちへ、世は、ちよわれ

    又 けおの、よかる ひ に

      けおの きやかる ひ に

    又 かみの世の、とてや

      しものよの、とてや

 

376 一 しより もり くすく、

      けおわ、のか、しよらしよ、

      あまへと、いちよ

      なしやと、しよらい

    又 また まもり くすく

 

377 一 けとの、よき なわか、

      もゝうら、まちらすわ、

      やまと、きやう、かまくら、

      ふくによせ、あちおそい、

      あちおそいや、おかめはと、

      ともゝ と、ちよわる

    又 とよむ、よき なわか

    又 しもの世の ぬしの 

 

378 一 いつか、なつ たゝしよ、

      なさいきよ、かなしけや

      みやけ、ほしや

    又 いつか、お りたゝ しよ

 

379 一 天にとよむ、大ぬし、          (851)

      あけもとろの、はなの、

      さいわたり、あれよ、

      みれよ、きよら やよ

    又 ち天 とよむ 大ぬし

 

380 一 わかさ、あし ときや、

      たまきや、ゑらて、さちや物、

      ひやくさ、なてからは、こかね、

      すへつきやり、御まへ、かゝ、おらに

    又 わかは、あし ときや、

      よろい、ゑらて、きちや物

 

381 一 きまの、よらふ さよ、

      きまの、おもい こよ、

      あちおそいか、しま、

      まるく、みこい

    又 け お の よかるひに

      けおの きや かるひに

    又 おにの、さき、より おゑ、

      さて、みなと、より おゑ

 

 

382 一 世ゝせ、みつ、まわりしよ、

      たまの、わう やれな、

      かほうは、しより、おやくに

    又 たまの、みつ、まわりしよ、

 

383 一 くもこもり、ちよわる、

      あか、かいなて、たゝみきよ、

      てたか、おもい、よわる

      まて もち たゝみ

    又 またまもり ちよわる

 

384 一 あちおそいきや、うへさちやる、

      まつなみ、ともゝとす、

      とひやくさす、いのらめ

    又 あんしおそい きや、

      たてさちやる、こはなみ

    又 あんしおそ い きや、

      たてさちやる、てしなみ

 

385 一 くろさ、よこたりや、あんの、  

      あんしはゑや、おみかうの、

      おかめはの、よが、あけるやに

    又 けおのよかる ひに

      けおのきやかるひに

    又 よこたりか、か ない、

      あんしはいか さゝけ 

 

386 一 こはり、きもよりや、

      あんの、きもよりや、てにの、

      てた、あちおそい、まふら

    又 けおの よかる ひ に

      け お の きやかるひに

    又 しより、ふる、あ めや、

      すて みつ と ふりよる

    又 くすく、ふる、あめや

      わか みつ と ふりよる

 

387 一 きこゑ、大 きみ きや、        (109)

      きらなおちへ、いけなきみ、

      よりおろちへ、あちおそいしよ、

      せちまさて、ちよわれ

    又 とよむ せた か こか、

      ゑか、なおちへ、なりきよ

      きみ、つき おろ ちへ

    又 とし、なゝと、さうせわちへ、

      しよりもり、よりおろちへ、

    又 とし、やとせ、ねかて

      またまもり、つきおろちへ

    又 いせゑけり、あちおそい、

      大きみは、の たてゝ

    又 あか、かいなて、わうにせ、

      きみきみは、てつて

    又 てるかはか、まふり、よわる、

      みしま、わうにせす、かけおかて

 

388 一 きこゑ 大 きみ きや、        (110)

      ゑか、ゑらひやり、おれわちへ、

      あんしおそい しよ、

      かけ ふさて、ちよわれ

    又 きこゑ せた か こか、

      きら、ゑらひやり、おれわちへ

    又 きこゑ、てに つききや、

      おより とて、おれわちへ

    又 とよむ、わう に せ か、

      はたち、みちへ、やちよ

    又 あおりやへ、あおりやへ、

 

389 一 きこゑ あんしおそいきや、

      しより もり、ちよわれは、

      けよも、あちやも、おみきやうよ、

      おかむ すが、まさり

    又 とよむあんし おそいか、

      また まもり、ちよわれは

 

390 一 あんたもす、かに、あれげす、たもす、

      かに、あれ、めつらしや、あかん、

      しより、おやくに

    又 きすゝ、おて、やちよも、めつらしや、

      あかん

391 一 やとり、こしらいや、めすかわの、    (1546)  

      まさうす、こゑかおわち

    又 もり の こ しらい や

    又 みるやととる きや

    又 かなやとゝるきや

    又 あちやはす、なりきよら、おるち

    又 しよはやす、なよす、さらけて

 

392 一 さしき、かなもりに、

      世うとれ、くもか、おゑ