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首里大君せんきみ君かなし

もゝとふみあかりきみの

つんしのおもろ御さうし

天啓三年癸亥三月七日

第六

 

291 一 しより、大きみきや、          (205・1374・1522)   

      とよむ、くにおそいか、

      くにふさて、ちよわれ

    又 けおの、うちに、もとる 

    又 あよか、うち、もとる

    又 なさいきよもい、あちおそい

    又 なさいきよもい、たゝみきよ

    又 あまこ、あわちへ、ならて、

    又 みきやう、あわちへからわ

    又 あけまとし、ならは

    又 むかうとし、ならは

    又 きみてつり、ほこり

      かみつかい、このめ

    又 けお、とまに、よりおれや、

      ゑか、ゑらひの、ゆかおれや

    又 よりみちへか、おより、

    又 せぢよせる、なおさ

    又 おれらかす、まふら、

      あすばかす、かいゑら

 

292 一 しより大きみきや、           (206・1375)

      すへえらひやり、おれわちへ、

      きみきや、せち、もちよる

      なちへ、みおやせ

    又 とよむ、くに、もりきや

      ませ えらひやり、おれわちへ

    又 しよりもり、ちよわる

      ゑそにやすへ、あちおそい  

    又 またまもり、ちよわる

      てたかすへ、あちおそい

    又 みもん、うちの、まみやに

      くに、あかりは、あふらちへ

    又 かわるめの、みうちに、

      きみしない、あふらちへ

    又 きこへ、大きみ ちよ、

      ゑりちよ、やりかわちへ、

 

293 一 しより、大きみきや、          (89・207・1376)

      このゑかの、よりおれや、

      すへに、きやめ、まちよく、ちよわれ

    又 とよむ、くに、おそいきや、

      このきらの、つきおれや

    又 たゝみきよ、きもはへて、あすて

      みもん、きよら、あふらちへ、

      おほつ、たけ、よきちへ

    又 くにふさい、おしたて、

      かくらもり、ひゝちへ

    又 大きみきに、よしられ

      てるかはに、のたてれ

 

294 一 しより大きみきや、           (208・1377)

      しよりもり、かれわちへ

      あんしおそ、いしゆ、せち

      まさて、ちよ われ

    又 とよむ、きみとよみきや、

      ませねかて、おれわちへ

    又 あまみや、から

      すへの、きみ やれは、

      しねりや、から、

      あいちへ、きみ、やれは

    又 さしふ、五ころ に、

      みまふてす おれたれ

    又 むつき、七ころに、

      かいなてす、おれたれ

    又 大きみきや、御さうせ、

      てるかはは、のたてゝ

 

    萬暦三十五年ひつしのとし

     十月十日つちのとのみのへに

     きみてつりの、もゝかほう、ことの時に

     しより大きみの御まへよ給候

 

295 一 しより大きみきや、           (209・744・1378)

      しよりもり、おれわちへ

      あんしおそいしゆ、せち

      まさて、ちよわれ

    又 とよむ、くにおそいきや、

      またまもり、おれわちへ

    又 あんしおそいか、おより、

      わうにせか、おより、

      うらのかす、おれわちへ、

      ゑかのかす、おれわちへ

    又 おれらかす、みまふら、

      あすはかす、みまふら

 

    萬暦十五年ゐのとし十月十八日

     みつのとの、とりのへに、せんきみの御まへの

     かかり、かわり、めされ候時に給候

 

296 一 きこゑせんきみきや、          (210・739・1379)

      なりきよ、おれふさて、

      なさいきよもい、わうにせ、

      せちまさて、ちよわれ

    又 とよむ、きみとよみきや、

      いけな、おれなおちへ、

    又 みもんうちの、まみやに、

      あすて、なおちへ、からわ、

      かわるあの、まみやに、

      ほこて、なおちへ、からわ

    又 さしふ、五ころに

      おれなおちへ、からわ

    又 むつき、七ころに、

      みまふてす、おれたれ

    又 しよりもり、ちよわる

      あか、なさいきよ、わうにせ、

      すゑ、なかく、せち

      まさて、ちよわれ

    又 またまもり、ちよわる

      あか、なさいきよ、わうにせ、

 

    萬暦三十五年ひつしのとし

     十月十日つちのとのみのへにせんきみの

     御まへより給申候

 

297 一 きこゑ、せんきみきや、         (211・745・1380)

      すへ、とまへて、おれわちへ

      あんしおそいに、しまか、

      いのち、みおやせ

    又 とよむ、きみとよみきや、

      ませねかて、おれわちへ

    又 あまみや、から、

      すゑの、きみやれは、

    又 しねりや、から、

      あいちへ、きみやれは、

    又 さしふ、五ころに、 

      みまふてす、おれたれ

    又 むつき、七ころに、

      かいなててす、おれたれ

    又 大きみきや、御さうせ

      てるかはは、のたてゝ

 

298 一 きこゑ、きみかなし

      あれあれ、あまへれ、やちよこ

    又 とよむ、きみかなし

    又 しより、もりくすく

      またま、もりくすく

    又 ことし、かほう、とし

    又 ことし、うまれ、とし

 

299 一 きこへ、きみかなし、

      おもうやに、けらへ

      世の、つち、ちよわれ

    又 とよむ、きみかなし、

    又 いつむいつむ

    又 きこゑ あんしおそいや

    又 とよむ、あんしおそいや

 

300 一 きこゑ、きみかなし、

      おきも、せち、やりよは、

      おきなわ、たうり、やり、かない

    又 とよむ、きみ、かなし

    又 きこへ、あんしおそいや

    又 とよむ あんしおそいや

 

301 一 きこゑ、きみかなし

      せちはや、しよりは、

      せちにす、おわ、め

    又 とよむ、きみかなし

    又 きこへあんしおそいや

    又 とよむあんしおそいや

 

302 一 きこゑ、きみかなし、

      てもち、なわ、ぬやわちへ

      またま、えらて、よてこう

      ぬちへ、みおやせ

    又 とよむきみかなし、

    又 きこゑあんしおそいや

    又 とよむあんしおそいや

 

303 一 きこへ、きみかなし、

      うらのかす、おそう、世わ、

      世の、てもち、まへに、よせわ、

    又 とよむきみかなし

    又 きこゑあんしおそいや

    又 とよむあんしおそいや

 

304 一 きこゑきみかなし

      おれて、おれ、ふさよわ、

      なさいきよもいに、

      世の、せち、みおやせ

    又 とよむ きみかなし

    又 しよりもり、ちよわる、

      なさいきよもい に、

      世の、せち、みおやせ

    又 またま、もり、ちよわる、

      なさいきよもい に、

      世の、せち、みおやせ

    又 かくら、きやて、とよて

    又 おほつ、きやて、とよて

    又 いくさ、せち、まさりよわ、

    又 うち、あかりの、とよみ

    又 ふみ、あかり の とよみ

 

305 一 きこゑ、きみかなし

      たにす、とよみよわれ、

      けす、ま人、すたしやり、ちよわれ

    又 とよむきみかなし

    又 きこへあんしおそいや

    又 とよむあんしおそいや

 

306 一 きこゑ、きみかなし、

      たけ、きよらやは、

      ゑやちへ、かみかみ、

      あまへる、きよらや

    又 とよむ、きみかなし、

    又 のろのろは、しらもゝ、なりより

    又 かみかみは、しらもゝ、なりより

 

307 一 きこへ、きみかなし、

      世るもりに、ちよわちへ、  

      しまりおゑる、きやめ、ちよわれ

    又 とよむきみかなし

 

308 一 きこへ、きみかなし           (1526)

      きみきや、いのるもりに

      ちよわちへ、しまか、おゑ、ちよわれ

    又 とよむきみかなし

 

309 一 きこゑ、きみかなし、

      おれみれ、さうせ、やり、あだく、

    又 とよむ きみ、かなし

    又 しま中 の、あすた

    又 しゝめきの、あすた

 

310 一 いけり、きみよしや、

      なさいきよか、お せち

      もゝあち、たちあわん

    又 なさいきや、きみよしや

 

311 一 いけり、きみよしや、

      たにす、なさいきよもい、

      たう、みやこ、きや、かまくら、かなわせ

    又 なさいきや、きみよしや

 

312 一 きこゑ、きみかなし、

      てるかはは、たりへて、

      あんしおそいす、すゑ

      まさて、ちよわれ

    又 とよむきみかなし

    又 しよりもりくすく

      おれなおちへ、からわ

    又 またま、もりくすく、

      おれなおちへ、からわ

    又 さしふ、いつころに、

      おれなおちへ、からい

    又 さしふ、なゝつころに、

      おれなおちへ、からは

    又 ともゝすゑ、きやめむ

 

313 一 きこへ、きみかなし、

      しまうち、せのたかや、

      くにうち、せちあちおそい

    又 とよむきみかなし

    又 きこゑ、あか、なさいきよ

    又 とよむ、あか、なさいきよ

 

314 一 きこゑ、きみかなし、

      たくたる、けすの、うちやり、たらめ

    又 とよむ、きみかなし

      たくたる、けすの

 

315 一 きこへ、きみかなし

      おりほしや、ちよわちへ

    又 とよむきみかなし

    又 きこへあんしおそいや

    又 とよむあんしおそいや、

 

316 一 きこゑ、きみかなし、          (1551)

      ねいし、まいし の

      あらきやめ、ちよわれ

    又 とよむきみかなし

    又 きこへあんしおそいや

    又 とよむあちおそいや

 

317 一 きこへきみかなし            (322)

      ともゝと、ちよわれ

    又 とよむきみかなし

    又 きこゑあんしおそいや 

    又 とよむあちおそいや

 

318 一 きこへきみかなし

      きみかなし、けや

      わちへ、大くすく、おれわちへ

    又 とよむきみかなし

      きみかなし、けわちへ

 

319 一 きこゑ、きみかなし、

      きみかなし、みちやる、

      まさり

    又 とよむきみかなし

    又 きこへあちおそいや

    又 とよむあちおそいや

 

320 一 きこゑきみかなし

      おそて、かけて、

      とゝやけれ、

    又 とよむきみかなし

    又 きこゑあちおそいや

    又 とよむあち おそいや

 

321 一 きこゑ、きみかなし

      おほて、みちやる、まさり

    又 とよむきみかなし

    又 しよりもりくすく

    又 またまもりくすく

 

322 一 きこゑ、きみかなし           (317)

      とひやくさす、ちよわれ

    又 とよむきみかなし

    又 きこゑあんしおそいや、

    又 とよむあちおそいや

 

323 一 きこへきみかなし

      おそて、そろへわちへ、

      おきもの、せち、しやり、なおせ

    又 とよむきみかなし

    又 きこへ、あか、なさいきよ

    又 とよむ、あか、なさいきよ

 

324 一 きこゑ、きみかなし、          (1515)

      とよみ、きみかなし、

      これと、たにの、まてた、やれ

    又 きこへあんしおそいや

    又 とよむあちおそいや

    又 つくしちやら、はきよわちへ、

    又 てかねまる、さしよわちへ、

    又 たま、あしちや、ふみ、よわちへ

 

325 一 きこへ、きみかなし

      とよむきみかなし

      もりしまの、たからつて、みおやせ

    又 しよりもりくすく

      またまもりくすく

    又 きこへあんしおそいや

      とよむあちおそいや

    又 ゑそこ、かす、みおうね

      かす、おしうけて

 

326 一 きみかなし、おもろせは、

      世かけは、なさいきよ か、

      あちおそう、しまうち

    又 あか、なさいきよ、おもろせは、世かけは

 

327 一 きみかなし、きみの、

      あちす、しりゆわめ、

      かみ下、おそて、かなわ、しよわれ

    又 あか、なさいきよ、てた

      なさいきよす、しりよわめ

    又 よきなわ、なつたては

      ゑのち、かみつかい

    又 おにくすく、なつたては、

      ゑのち、かみつかい

    又 わかおやくに、なつたては、

      ゑのち、かみ、つかい

 

328 一 しよりもりくすく

      きみかなし、てつて

      かみ、下、おしやわちへ、ちよわれ

    又 またまもりくすく

 

329 一 きこゑ、きみかなし

      しまおそて、ちよわれ

    又 とよむきみかなし

    又 きこへあんしおそいや

    又 とよむあちおそいや

  

330 一 きみかなし、なつたては、        (1512)

      ゑのち、かみ、このみ、しよわちへ

    又 わか大さと、なつたては、

    又 たま、みしやく

    又 たま、みねふ

 

331 一 きこゑ、きみかなし、

      とよむ、きみかなし、

      かみ、下の、大とよみ

    又 下の、世の ぬし や、

      あちの、またの、あちや

 

332 一 きこゑきみかなし、

      おれて、とよま

    又 かくらの、けわい、

      しない、やちよこ、

    又 とよむきみかなし、

      おれて、とよま

    又 おほつの、けわい、

      しない、やちよこ、

    又 きこゑおにくすく、

    又 あか、かねそへ つは

    又 とよむ お に くすく

    又 しろかね、たまきや

    又 うちおけ、うちおけ、うちうけ

    又 いちへきや、たまきや

    又 たまこしけ、うちうけ

    又 すもりやは、けつか

 

333 一 きこゑきみかなし

      しよりもり、おれわちへ

      かみかみす、うらのかす、  

      いのり、やゑて、よせれ

    又 とよむきみかなし

      またまもりおれわちへ

    又 いけなきみ、さきたて

      なりきよかみ、いくまちへ

    又 てるかはす、世 の

      むすひ つきおろせ

    又 てるしのす、きみか

      くき、さし、よわれ

    又 しよりもり、おやのろ

      なよかさの、おやのろ

    又 かねもりの、おやのろ

      みせりきよの、おやのろ

    又 にしもりの、おやのろ

      なよくらの、おやのろ

    又 ゑそこ、かよわ、きやめ、

      あちおそいしよ、世しり、よわれ、

    又 かみかみす、うらのかす、

      いのかやゑて、よせれ

 

334 一 きこゑ、きみかなし、          (734)

      いけな、なり、かわて、

      しよりもり、おれわちへ、

      なさいきよ もい に

      しまか、いのち、みおやせ

    又 とよむきみかなし

      なりきよ、おれかりて、

      またまもり、おれわちへ

    又 さしふ、五ころに、

      すへとめて、おれわちへ

    又 むつき、五こ ろ に、

      みまふてす、おれたれ

    又 なさいきよもい、あちおそい、

      およりとて、おれわちへ

    又 あか、かいなて、あちおそい

      みまふてす、おれたれ

    又 てるかはか、うさししゆ、

      このきらに、おれわちへ

 

335 一 もゝと、ふみ、あかり や、       (1527)  

      けさよりや、まさり、

      もゝちやら の、ぬし

      てた、なりよわちへ

    又 きみの ふみあかり や

    又 しよりもり くすく

    又 またまもり くすく

 

336 一 もゝと、ふみあかりや、         (1528)

      みちあけて、  

      かなひやふ、てつこ

    又 きみの、ふみあかりや

    又 きこゑ、みやき、せんに

    又 けおの、世かる ひに

    又 けおのきやかるひに

 

337 一 もゝと、ふみ あかりや、

      おりほしや、よし、

      世かほう、かなし、おとん

    又 きみの、ふみあかりや

    又 けおの、ゆかる ひ に

    又 けおの、きゝやる ひに

 

338 一 もゝと、ふみ あかりや、   

      世そうもりに、ともよせ、けらへ

    又 きみの ふみあかり や

    又 しよりもりくすく

    又 またまもりくすく

 

339 一 もゝと、ふみ あかりや、        (678)

      きみの、ふみ あかりや、

      あすふ、きよらや

    又 しもの、世のぬしの、

      おもい、くわの、きみの

    又 がぢやの、うらかみや、

      よきなわ、ねとて

    又 しま中、かみや、

      まちらす、ねとて

    又 こくら の、かみ の、

      こくせの、かみの、

    又 あやて、まめかたな、

      よりて、まめ か たな、

 

340 一 もゝと、ふみあかりや、

      てるかはと、ゆきあて、

      世のつほに、世のつくせ、みおやせ

    又 きみのふみあかりや

    又 しよりもりくすく

    又 またまもりくすく

 

341 一 もゝと、ふみ あかり や

      ゑため、とも、かなしや

    又 きみのふみあかり や 

 

342 一 もゝと、ふみ あかりや、

      てにち よためかちへ

      あまならちへたしふ

      たすけ、わ ち へ

    又 きみの ふみ あかりや

    又 けおの、ゆかる ひに

    又 けおのきやかるひに

 

343 一 もゝと、ふみ あかり や、

      おれて、あすひ、よわれは、

      むかい、ほこら

    又 きみの ふみ あかり や

    又 なさの、たゝみきよか、

      おわるてゝ、しらにや

 

344 一 きこゑ、きみの、つんし、

      とよむ、きみの、わう

      みしま、おれなおせ

    又 まもんうちの、みうちに、

      あかる、うち、あかかや

    又 あさとらは、まやへ て

      ようとらは、さりよく

    又 さしふ、めつらかて、

      むつき、かいなてわちへ

    又 なさいきよもい、のたてゝ、

      あちおそいは、いのて

    又 おしあけ、とし、よれおれや、

      なおり、とし、よりおれや、

    又 大きみきや、もちなし

      せたかこか、ひき なし、

      くにの、ねは、しなて、

      おこと、あわしよわちへ

    又 いつこ、あか、なよわちへ、

      くわら、やし、なよわちへ、

      みしま、おれなおちへ

 

          昭和九年三月

         尚侯爵家原本と校合復

            我那覇朝義