巻
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き古ゑ大きみ可おもろ
首里王府の御さうし
嘉靖十年
第一
1 一 きこゑ大きみ ぎや (119)
おれて、あすび、よ王れ者
て爾可゛、志多、たいら
けて、ちよ王れ
又 とよむせ多かこ可
又 志よ里も里くすく
又 ま多まも里くすく
2 一 きこゑ大きみぎや (120)
お連て、あすびよ王れ者
か三て多の、満ぶり、よ王る、
あんし、おそい
又 とよむ せ多可こ可
又 首里も里くすく
又 満多ま、も里くすく
3 一 きこゑ大きみぎや、 (121)
世そう、せぢ、みおやせ者
千萬、世、そ王て、ちよ王連
又 とよむせ多可こ可
又 きこゑあんしおそい
又 首里も里くすく
又 満多まも里くすく
又 大きみ す、満ぶらめ
4 一 きこゑ大きみ ぎや、 (122)
て爾能い、の里、志よ王れ者、
てるかはも、本こて、
おきや かもい爾、かざり、
うちちへ、三おやせ
又 とよむせ多かこ可
5 一 きこゑ大きみぎや、 (123)
あけ乃、よろい、めし
よ王ちへ、か多な、うちい
ぢやく爾、とよ三よ王れ
又 とよむせ多かこ可
又 月志ろ者、さ多゛けて
又 物志り者、さ多゛けて
6 一 きこゑ大きみきや、 (124)
かくらゑ可゛、とりよわちへ、
あんしおそいす、
ともゝすへ、ちよ王れ
又 とよむせ多可こ可
又 てるかはと、よき屋て
又 てるし能と、よき屋て
又 首里も里くすく、おれて、
お連ふさよ王
又 ま多まも里くすく
又 きゝやの、うきしま
きゝやの、屋け志ま
又 首里も里くすく、世がけ
爾せ、あんしおそい
又 満多まも里くすく、おそい爾せ、
あんしおそい
又 きこゑあんしおそい屋、かくら
きやめ、とよで
又 とよむあんしおそい、やお本゛つ
きやめ、とよで
7 一 きこゑ大きみきや、と多け、 (125)
満さり、よ王ちへ、三連ども、
あ可ぬ、首里おや國
又 とよむせ多可こ可
又 首里も里くすく
又 満たまもりくすく
8 一 きこゑ大きみきや (126)
けよの、せぢ、屋りよ王者
志ま、満るく、三こゑし屋り、
おそ王
又 とよむせ多可こか
又 志よりも里くすく
又 ま多まも里くすく
9 一 きこゑ大きみきや (127)
おれて、お連、ふさよ王ちへ、
よう、そろいて、おきやかもい爾、
三おやせ
又 とよむせ多かこ可
又 首里も里くすく
又 満多まもりくすく
10 一 きこゑ大き三きや (128)
いくさ、せぢ、三おやせ
又 とよむせ多かこ可
又 きこゑあんしおそいや
又 とよむあんしおそいや
11 一 きこゑ大き三きや、ともゝ、さ (129)
爾、しちへ、ちよ王れ
又 とよむせ多かこ可
又 首里も里くすく
又 満多まも里くすく
12 一 きこゑ、多う屋ま爾、 (130)
大き三きや、気屋りよ里、
又 とよむたう屋ま爾
又 せるまし能、くひし爾、
又 志まじ里能、いくさ爾
13 一 きこゑ大きみきや (131)
かいなで王る、たゝ三
きよ、か本うよる、三や
かの、も里、ちよ王連、
又 とよむ せ多可こ可
又 首里も里ちよ王る
又 満玉も里ちよ王る
14 一 きこゑ大き三きや、いの里、 (132)
多てまつ連者、まん、
まんあすら、満ん、ちよ王れ
又 とよむせた可こ可
又 首里も里くすく
又 満玉も里くすく
15 一 きこゑ大き三きや (133)
せぢ、多゛可、
うち
屋可゛て ちよ王れ
又 とよむ せた可こ可
16 一 きこゑ大きみきや (134)
首里もり、おれわちへ、
おぎやかもいや、
きみしよ、まぶりよわめ
又 とよむ せたかこか
ま玉もりおれわちへ
又 さしふ、てる、くもに、
おれ、なおちへ、からは
又 さしふ、てる、きしやけ、
おれ、ふさて、からは
又 てるかはと、とこゑ、
やり、かわちへ
又 てるしのと、ゑりちよ
やりかわちへ
又 てるかはも、ほこて
17 一 きこゑ大きみきや (135)
せぢとよみ、せいくさ、
しま、うちの、とよみ
又 とよむせたかこか、
せぢとよみ、せいくさ
又 きこゑあんしおそいきや
せぢ、とよみ、いくさ
又 とよむあんしおそいきや
せちとよみ いくさ
又 ゑそこ、かよわ、ぎやめ、
せぢやり、やりおそう
又 みおうね、かよわ、ぎやめ、
せぢ、やり、やりおそは
又 せ、いくさ、おしたては、
けおやり、やりまぶら
又 せ、ひやく、おしたては、
けおやり、やり、まぶら
又 だしきや、うちぐき、ちや、
はれ、まわらし
18 一 きこゑ大きみきや (136)
首里もり、おれわちへ、ひやくさ、
きやめ、おきやかもしよ、
ちよわれ
又 とよむ せたかこか
ま玉もり、おれわちへ
又 きこゑあんしおそいや
又 とよむあんしおそいや
19 一 きこゑ大きみきや (137)
けよ、ふらす、あめや、
きやの、うちみやに、
こかね、ふりみちへて
又 とよむ せたかこか
又 けおのよかるひに
又 けおのきやかるひに
20 一 きこゑ大きみきや (138)
しけうち、あや、あすばちへ、
ちよらの、はなの、うらうらと、
とよで、みもん
又 とよむ せたかこか
21 一 きこゑ大きみきや (139・863)
しまうちとみ、おし
うけて、かくら のて、
よりとみる、かに、ある
又 とよむ せたかこか
又 けおのよかるひに
又 けおのきやかるひに
22 一 きこゑ大きみきや (140・368)
みかなしけ、あんしおそい、
うらうらと、ゑんざしき、
ちよわれ
又 とよむ せたかこか
23 一 大きみきや、いろのべに、 (106)
なしよわちへ、きみしなて、
なよらに、
又 せたかこか、またまやに、
なしよわちへ
又 けおのよかるひに
けおのきやがるひに
24 一 きこゑ大きみきや、おれて、おれ、なしふより (141)
あんしおそいに、世かほう、みおやせ
又 とよむせたかこか
25 一 きこゑ大きみきや、はぢめ、 (142)
いくさ、たちよわちへ、
あおて、いきやり、かたき、
ひぢめ、わちへ
又 とよむせたかこか
26 一 きこゑ大きみきや、 (143)
世がけ、せぢ、おろちへ、
あんしおそいしよ、すゑ、
まさて、ちよわれ
又 とよむ せたかこか
又 首里もりくすく
又 またまもりくすく
27 一 きこゑ大きみきや、 (144)
あまゑわちへ、からは、
なさいきよもいに、
しまが、いのち、みおやせ
又 とよむ せたかこか
又 しよりもりくすく
又 ま玉もりくすく
28 一 きこゑ大きみきや、世 (145)
かほう、もりに、しまゆ、
そろへ、わちへ
又 とよむせたかこか
又 さしきかなもりに世かほう
又 きこゑ、あが、なさいきよに、
29 一 よなははま、きこゑ大きみ、 (147・1531)
やぢよ、かけて、とよまさに
又 あきりぐち、とよむ
大きみ、やぢよ
又 ばてん、ばま きこゑ、
てるきみ、やぢよ
又 あからかさ、ももと
ふみやかり やぢよ
30 一 きこゑ大きみきや、あめ (146)
もらん、もりに、いのり、あかり
しよ、世は、ちよわれ
又 とよむせたかこか
又 さしきかなもりや
31 一 きこゑ大きみきや てる (518・877)
かはは、のだてて、
あんしおそいしよ、てに
ぎや下、おそちへ
又 とよむせたかこか、
てるしのは、のだてて
又 いせゑけり、あんしおそい、
あゆが、うちは、なげくな
又 いせゑけり、たたみきよ、
おぎも、うちは、なけくな
又 せ、いくさ、おしたては、
大きみしよ、世しらめ
又 せひやく、おしたては、
せたかこす、世しらめ
又 國もちの、はらはら、
おぼつなよ、世、そろへて
又 うらよせの、もとろ、
かくらなよ、世、そゑ
又 國かねの、はらら、
しまは、たいらあけて
又 うらひちめ、もとろ、
くにひろひろ、そゑて
又 あかぐちやが、よいつき、
せ、いくさ、てて、はねて
32 一 きこゑ、きみおそい、 (111)
おれて、あすびよわれは、
てにより、したの、せぢ、
かほう、みおやせ
又 せたかきみ、おそいきや
又 しよりもりくすく
又 またまもりくすく
33 一 きこゑ大きみきや、 (529・876)
ぢやくにや、世、そゑる、
あんしおそいしよ、とよめ
又 とよむせたかこか
又 いせゑけり、あんしおそい
又 いせゑけり、たたみきや
又 せいくさ、せぢ、まされ
又 せひやく、せぢ、まされ
又 しよりもり、ころころ
又 みしまかす、ころころ
又 あよ、ちよく、げに、あれ
又 きも、ちよく、だに、あれ
又 けやる、せいやりとみ
又 けやる、てよりとみ
又 やへま、しま、いつこ、あよ、まよい、
しめや
又 はたら、しまくはら、きも、まよい
とらちへ
又 首里もり、あせは、つちぎり
に、きらせ
又 ま玉ちかわは、みちや、ぎりに、きらせ
又 うらのかず、かみおそい、あいて
なて、まぶし
34 一 きこゑ大きみきや、さやは (1533)
たけ、おれわちへ、うらうらと、
御さうせ、やに、ちよわれ
又 とよむせたかこか
よりみちへに、おれわちへ
又 いしゑ、けり、あんしおそい
かいなでゝす、よりおれて
又 いしゑけり、たたみきや、
み、まぶてす、よりおれて
又 おぎも、うちに、御さうせ、
あけとまに、たとゑちへ
又 あよが、うちに、御さうせは、
あけだちに、たとえて
又 せいくさ、ゑが、とりよわちへ、
しまうち、せぢ、もろよろ
又 せひやく、ゑが、とりよわちへ、
くにうちせぢ、もちよろ
又 いべの、いのり、しよわちへ、
うらうらは、よせて
又 つかさ、いのり、しよわちへ、
なでるわは よせて
又 きらのかず ゑかのかず、
いのて、うらうらと
35 一 きこゑ大きみきや、 (561・1413・1456)
おしやたる、せいくさ、
あんしおそいしよ、世、そゑれ
又 とよむせたかこか
おしやたる、せいくさ
又 あはれ、かなし、きみはゑ、
しま、うちしちへす、も
とり、よれ
又 あはれ、かなし
きみはゑ、くに、うち
しちへす、もどりよれ
又 もりやへ、こた、ぢやくに
しちへ、しま、うち
しちへす、もどりよれ
又 大ころた、ぢやくに、
しちへ、くにうち、
しちへす、もどりよわれ
又 ゑそこかず、ころたよ、
しまうち、しちへす、
もどりよわれ
又 みおうねかず、ころたよ、
あおてす、もどりよれ
又 おぼつぎやめ、とよで、
あおてす、もどりよれ
36 一 あんしおそいや、金うちに、
ちよわれ、世の、さうぜ、しよわれ
大きみす、けい やり
よわれ
又 あんしおそいや、けおの、
うちに、ちよわちへ、世の
さうぜ、しよわれ、せたかこす、
けいやり、よわめ
又 あんしおそいや、おぎも、
うちは、なげくな、大きみ
す、けいやり、よわれ
又 たゝみきよは、あよか、
うちは、なけくな
又 首里もり、大ごろか、
しま、ひろくそへて、
あんしおそいに、世そへて、
みおやせ
又 みしまかす、ころころ
國ひろひろ、そへて
又 きみはゑが、みやこ、
しま、はちへ、おわれ、しま
ひろく、そへて
又 けおのしよか、やへま
しま、はちへ、おわちへ、くに
ひろく、そゑて
又 やへま、しま、いつこ、
あせら、ためやらは、
大きみす、世 しらめ
又 はたら、しま、くはら、
ちかわ、ため やらは、
せたかこす、世 しらめ
又 あせら、ためやらは、
おきなます、すもらん、
大きみす、世 しらめ
37 一 きこゑ大きみきや、
とよむ、せたかこか、とよ
まちへ、みおやせ
又 なさいきよもい、あんし
おそい あかかいなで、あんし
おそい
又 けおの、うちの、もちよる、
もちろ、うちの、もちよる
又 國、きよらは、あおらちへ、
あけめつら、あおらちへ、
又 なりとよみ、うちあけて、
なりきよらは、うちあけて、
又 大きみは、いきよて、
きみきみは、いきよて
又 けおのより、おれわちへ、
もちろ、かちへ、あすべは
又 けらへ、大ころた、さに、
しらん、ころころ
又 あよそろて、そこて、きも、
そろて、そこて
又 いつこ、このみ、しま、
くはら、このみ、くに
又 あか、なやり、おれわちへ
やし、なやり、おれわちへ
38 一 きこゑ大きみきや、 (95)
とよむ せたかこか、みしま、
いのられ
又 首里もり、ちよわる、
ま玉もり、ちよわれ
又 なさいきよもい
あんしおそい、あが、かいなて
あんしおそい
又 大きみよ、いきよて、
せたかこよ、てつて
又 ゑそこ、なよ、こゆわちへ
みおうね、なよ、こよわちへ
又 あまの、そこらしや、
あまの、まうれしや
又 よひき、とみ、おしうけて
せぢあら、とみ、くりうけて
又 世づき、とみ、おしうけて
くも゛こ、とみ、くりうけて
又 まやい、とみ、おしうけて
おしあけ、とみ、くりうけて
又 たけ、たけよ、いのて
もりもりよ、いのて
又 あおりや、とりよわれ
ておりや、とりよわよる
又 ゑそこかず、つけわちへ、
みおうねかす、つけわちへ
又 そさん、なご、やけて
あおなみやよ、とゝ゛やちへ
又 おしうけかす、み、まぶら
くりうけかす、み、まぶら
又 きみきみしよ、世しらめ、
ぬしぬししよ、世しらめ、
39 一 きこゑ大きみ きや、
とよむ せたかこか、
いつこ、しま、とよで
又 おぼつ、世の、まだ かさ、
かくら、世の、まだ かさ
又 おぼつ、よた め かちゑ
てに、ち、よた め かちへ
又 よなはばま、よりおれて
よきのはま、よりおれて
又 けおの、うちの、のろのろ
もちろ、うちの、のろのろ
又 みよたちやは、ぬきあけて
よおたちやは、おしあけて
又 いきやる、なまたにやか、
いきやる、あよなかか
又 きみよ。かり、あらちへ
ぬしよ。かり、あらちへ
又 きも、たちよれども
あよは、たちよれども
又 首里もり、ちよわる
またまもり、ちよわれ
又 なさいきよもい、あちおそい
あが、かいなで、あんしおそい
又 あけの、つよ、おさちへ、しもの、
つよ、おさちへ
又 いつこ、しま、そろゑて、この
み、しま、そろゑて
又 きみ、たうり、しよわちへ、
ぬしかまゑ、とり、よわちへ
又 いつこ、いのち、つきよわちへ、
くはら、いのち、つきよわちへ
又 ほこてほこて、しられゝ、そこてそこて
しられゝ
又 てるかはが、おざし、てるしの
か おざし
40 一 にるや、とよむ、大ぬし、 (1524)
かなや、とよむ、わかぬし、
にるや、せぢ みおやせ
又 たしま、おそう、あちおそい、
たきより、おそう、あちおそい
又 よりみちへは、やぬて、
せぢよせは、やぬて
又 大きみは、いきよて、
せたかこは、てつて、
けおの、うちの、もちよろ、
もちろ、うちの、もちよろ、
又 ほこる、てゝ、げに、あり
そこる、てゝ、だに、あり
又 あかぐちやが、はねて、
ぜるまゝが、はねて
又 にるや、きやめ、とうちへ
かなや、きやめ、とうちへ
又 あまにこの、うらやて、
けさにこの、きこゑて
又 にるやゑか、とり
よわちへ、かなやゑか、
とりよわちへ
又 しよりもり、うち
あよで、またまもり
うち、あよで
又 かねの、みうち、まみやに、
くもこ、みうち、まみやに
又 あやこ、ばま、やひちへ、
しつこ、ばま、やひちへ
又 さん。こおり、させわちへ
さん。みあしやけ、させわちへ
又 あよが、うちの、うまれて
をきも、うちの
すぐれて
又 ゑそにや、ませ、あちおそい
てたか、すゑ、あちおそい
又 にるや、せぢ、あらきやめ、
かなや、せぢ、あらきやめ
又 しよりもり、ふさい
またまもり、ふさい
又 大ぬしす、まぶれ
わかぬしす、まぶれ
41 一 あかる、おりかさが、
大きみに、しられて、
いけな、ゑらて、おろ
ちゑ、あんしおそい、
ともゝすへちよわれ
又 きこゑ大きみきや、
ふれしまに、おぎも、
せぢ、やりよりちへ
又 とよむ せたかこか
おぎも、うちに、しなより、
あちおそいす、
又 あかる、おりかさが、
もりやへきみ、おもい
くわもち
ちやる、いけいけしや
又 ゆきあかりが、おもい
くわ、あがるおりかさが、
もちなちやるいけいけしや
又 きみきみか、おもいくわ、
もち、なちやる、いけいけしや
又 ひよう、おきて、まな
しけ、たゝみきよに、
しられゝ、あちおそい
又 けらへ、よらふさよ、
首里もり おれほしや
又 けらへ、ゆらふさよ、
ふれしまに、とよで