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きこゑ大きみかなしおもろ御さうし

 天啓三年癸亥三月七日

第三

 

88 一 きこゑ、大きみぎや、

     おほつゑか、とり

     よわす、首里もり、

     おれわちへ、あち 

     おそいしよ、きみ 

     そわて、おほつ、世わ、

     みおやせ

   又 とよむ、せたかこが、

     かくらゑか、とり、  

     よわす、またまもり

     おれわちへ、あち 

     おそいしよ、きみ

     そわて、おほつ、世わ、

     みおやせ

   又 かいなで、大ごろた、

     その、いしやうぎ

     げに、あて、あた 

     おそいに、より 

     おれて、あち  

     おそいしよ、きみ

     そわて、おぼつ、

     世わ、みおやせ

   又 げらゑ、まごろ

     た、いせほこり、

     たに、あてから、

     おそいに、つき

     おれて、あち

     おそいしよ、きみ

     そわて、おぼつ

     世わ、みおやせ

   又 とし、みとせ、いく 

     ます、とこゑ、まち 

     かさ、いけな、きみ

     おろちゑ、あち

     おそいしよ、きみ、

     そわて、おぼつ

     世わ、みおやせ

   又 ゑか、世とせ、させ

     わす、御事、まはや

     さ、なりきよ、かみ、

     おろちゑ、あち

     おそいしよ、きみ、

     そわて、おぼつ、

     世わ、みおやせ

   又 あよ、くちやが、ゆい、 

     つき、あちおそい

     ぎや、ゑりぢよ、

     たりろ、てゝ、

     させわちゑ、あち

     おそいしよ、きみ、 

     そわて、おぼつ、

     世わみ、おやせ

 

89 一 首里大きみぎや、             (207・293・1376)

     この、ゑかの、より

     おれや、すゑに、

     きやめ、まぢよく、

     ちよりれ

   又 とよむ、國おそい

     きや、この、きらの、

     つき おれや、

     すゑに、ぎやめ

   又 あちおそいぢよ、

     あよ、はゑて

     あすて、すゑに、

     きやめ、まぢよく

      又 たゝみきよと、きむ、

     はゑて、あすて、

     すゑに、ぎやめ

   又 み物、きよら、あおら

     ちゑ、おぼつ、たけ、

     よきて、すゑに、ぎやめ

   又 國ふさい、おしたて、

     かくらもり、ひゝ゛ちへ、

     すゑに、ぎやめ

   又 大きみに、よしられ

     てるかはに、のたてれ

     すゑに、ぎやめ、まぢ

     よし、ちよわれ

 

90 一 きこゑ、せのきみ

     きや、すゑ、とめて、

     おれわちへ、いみや、

     からど、おれなおちへ、

     あすふ

   又 とよむ、くに、とよみ、

     ませねがて、おれ

     わちへ、いみやからと

   又 首里もり、ちよ

     わる、ゑぞにや、

     すゑ、あちおそい、

     いみやからど

   又 まだま、もり

     ちよわる、てだは、

     ませ うきゆくも、

     いみや、からと

   又 とし、七と、おぼつ、

     だけおきつめ、

     いみや、からど

   又 ゑが、八とせ、しより

     もり、まどおさ、

     いみや、からど

   又 てるかはが、うざし、

     さしふ、おれなおちへ、

     いみや、からど、

     おれなおちへ、あすぶ

 

91 一 きこゑ、大きみぎや、           (149)

     とよむ、せたかこか、

     きみきみしよ、よしれ

   又 いせゑけり、あち 

     おそい、あが、かいなて、

     たゝみきよ、きみきみ

     しよ、よし れ

   又 大ごろた、おより、 

     もりやゑ こた、お 

     なおさ、きみきみ

     しよ、よしれ

   又 あけめつら、あおら

     ちゑ、てよりきよら、

     おしたて

   又 首里もり、おや

     のろ、なよかさの、

     おやのろ、きみきみしよ

   又 まかび、もり、おや

     のろ、みちゑり

     きよの、おやのろ

   又 にしもりの、

     おやのろ、すづ

     なりの、おやのろ

   又 たいらもり おや

     のろ、みちゑり、きよ

     の、おやのろ

   又 みよちよの、のろ

     かみきよら、

     かみにしやの、そで

     きよら、きみきみしよ

   又 きやのうち、もり

     くすく、いべの、

     いのり、しよわちへ、

   又 いしらごは、おり

     あげて、いちやぢや、

     げらへわちへ、

   又 そのひやふは、かな

     ひやふは、つかさ、

     いのり、しよわちへ、

   又 ましらごは、つみ 

     あげて かなぢや、

     たて なおちへ

   又 おぼつより、かゑて、けよ

     の、うちに、もどて、きみ

     きみしよ

   又 てるかはわ、てりより、

     てるしのは、おしより、きみきみ

     しよ、世しれ 

     

92 一 きこゑ、きみかなし、いつこ、       (365・497)

     しま、よりおれて、なさい

     きよもい、あんしおそい、

     あまこ、よりかわちゑ、まな

     しやと、たち

     よる

   又 とよむ、きみかなし、

     このみ、しま、つき

     おれて、なさいきよ

     もい、あちおそい

   又 おぎも、うちに、

     よしらす、大きみに、

     しなより、なさいきよ

     もい、あちおそい

   又 あよが、うちに、おぼ

     ゑす、せたかこに、

     しなより、なさい

     きよもい、あちおそい

   又 大ころた、みまぶて

     す、おぼつ、より

     かゑれ、なさいきよ

     もい、あちおそい

   又 もりやゑこた、

     あがなてす、かくら

     より、かゑれ、なさい

     きよもい、あちおそい

   又 てるかはが、てるしのが、

     てりよる、やに、

     おきむ、うまれ

     わちゑ、なさい

     きよもい、あちおそい

     あまこ、よりわちへ、

     まなしやど、たち

     よる

 

93 一 きこゑ大きみきや、と

     よむ せたかこが、あんし

     おそいしよ、よしれ

   又 しまうちゑか、とりよ  

     わちへ、ゆそいゑか、とり

     よわちへ、

   又 せくさ、せぢ、おろちへ、

   又 ひやくさ、せぢ、おろちへ、

   又 げらへ大ごろた、かいなで、

     まごろた、あんしおそい

   又 あよが、うちや、まちよく、

     あれ、きもちよく、まだに、

     あれ、

   又 きみきみしよ、まぶれ、ぬし

     ぬししよ、まぶれ

   又 やまと、しま、いつこ、

     まへほしの、くはら

   又 あよが、うちは、まよわちへ、

     きもが、うちは、まよわちへ

   又 こむて よいたうちへ あ

     たす よいたうちへ

   又 おきなます、しめて、

     へたなます、しめて、

   又 やまとしま、ぎやめ

     む、やしるくに、ぎやめむ

   又 いと、わたちへ、かけわれ、

     な、わたちへ、かけわれ、首

     里もり、かなて、まだま

     もり、かなて

   又 いつこ、いのられて、く

     はら、ほこられて

   又 きこゑ大きみぎや、てる

     かはに、しられゝ

 

94 一 きこゑ大きみきや、とよむ

     せたかこが、めつらしや、

     げに、あよる

   又 さしふ おれほさて

     むつき、おれなおちへ

   又 なさいきよもい、あんしおそい、

     あが、かいなで、たゝみきよ

   又 せこさ、たち、しよわてゝ

     せひやこ、たち、しよわてゝ

   又 大きみは、のたてゝ、せたか

     こは、いのて

   又 あまにしやや、こさに、

     あまの、まなしやに、しよ、

   又 おより、とて、おれわちへ

     おなおさ、とて、おれわちへ

   又 あまこ、あわちへ、めづら

     しや みきやう あわちへ

     めつらしや

   又 いきやる、しよりもりか、

     いきやる、またまもりが、

   又 きみにいしや、まれて、

     ぬしに、このまれて、

     あんしおそいが、かけなし、

     たゝみきよか、もちなし、

   又 おぼつ、てゝ、さうせて、かくら

     てゝ、さうせて

   又 あかぐちやが、よいつき、ぜる

     まゝが、よいつき

  

95 一 きこゑ大ぎみきや、とよむ         (38) 

     せたかこが、みしま、いのられゝ

   又 しよりもり、ちよわる、ま

     たまもり、ちよわる

   又 なさいきよもい、あんしおそい、

     あが、かなで、あんしおそい

   又 大きみよ、いきよて、せたか

     こよ、いきよて

   又 ゑそこ、なこよわちへ、み

     おね、なこよわちへ

   又 あまの、そこらしやに、

     あまの、まうれしやに

   又 世ひきとみ、おしうけて、

     せちあらとみ、おしうけて

   又 世つきとみ、おしうけて

     くもことみ、おしうけて

   又 あまへとみ、おしうけて、おし

     かけとみ、おしうけて

   又 たけたけに、いのて、もり

     もりに、いのて

   又 あおりや、とりよわやり

     ておりや、とりよわ、やり、

   又 ゑそこかす、つけわちへ、

     みおねかす、つけわちへ

   又 そさん、なごやけて、あふな

     みよ、とゝ゛やちへ

   又 おしうけかす、みまぶり、くり

     うけかす、み、まぶり

   又 きみきみしよ ゆし

     らめ ぬしぬししよ、

     よしらめ

 

96 一 きこゑ大きみきや、まと、

     たより、なちへ、いつこ、なけ

     かすな

   又 とよむせたかこが、やしる

     しぢやに、なちへ

   又 あがかいなで、あちおそい、せく 

     さ、たてわやり

   又 あが、まぶるたゝみきよ、せひ

     やく、たてわやり

   又 あまみや、から、おきなわ、た

     けてゝは、おもはな

   又 しねりや、うら、みしま、もり

     てゝは、おもはな

   又 よりあけもり、おやり、あ

     よなめさ、けに、あて

   又 こかねもり、おやり、こと

     なめさ、はねて

   又 はから、ひきたゝて あわ

     てゝよ、しちやる

   又 まさけなよ、おしあけて、

     つかてゝよ、しちやる

   又 あから、せぢ、おるちへ、まへ

     ほしやよ、まよわちへ、

   又 ひぢゑる、せぢ、おるちへ、

     おかすきやよ、ゆこちへ

   又 かすの ねも、とり、なおちへ

     くめの、しま、おしあわ

     ちへ

   又 すさの、ねも、なおちへ、かね

     の、しま、ひきあわちへ

   又 くめの、きみ、は、ゑに、おこ

     と、やり、よわ、やり

   又 かねの、しま、のろのろ、ぜる

     まゝは、いのて

   又 てるかはが、おしあわし、て

     るしのが、もちなし

 

97 一 ぢ天とよむ、大ぬし、にる

     や、せぢ、しらたる、せちや

     やり、やまと、しま、ひちめ

     だしま、とよむ、わかぬし、

     かなや、せぢ、しらたる

   又 しよりもり、ちよわる、

     ゑそにやすへ、あちおそい

   又 またまもり、ちよわる、

     てたかすへ、あちおそい

   又 せこさ、たてらかず、うち

     やりやり、とよめ

   又 せひやこ、たてらかず、

     しまより、まさよわれ

   又 げらへ、大ころた

   又 きりさへも、けるな、かう

     さびも、つけるな

   又 はゝら、おしたて、はやめ

     よ、くちに、とめれ

   又 まさけなよ、ぬきやげて、

     あうやかたも、さけ

   又 けやる、よゝす、とみ、おし

     うけかず、み、まぶら

   又 せやる、おき、めつら、くり

     うけかず、み、まふら

   又 やまと、まへほしやの、あよ

     なめの、いつこ

   又 やしる、まへほしやの、こと

     なめの、おのつきや

   又 せくさ、てゝ、たては ひせと

     あわちへついのけ

   又 ゑそこ、てゝ、たては、にるや

     そこ、ついのけ

   又 きもか、うちに、おもわは

     きもたりよ、しめれ

   又 あよが、うちに、おもわば

     たいちに、おとちへ、す、てれ

   又 天か下、くにかす、大ぬしす、

     よしらめ

 

98 一 きこゑ大きみきや、ちや

     くにとみ、おしうけて、てる

     かはす、よしれ

   又 とよむせたかこか、世ゝせ

     とみ、おしうけて

   又 もゝすへに、きやめむ、すへ

     とまへて、おれわちへ、

   又 やそすへに、きやめも、ませ

     とまへて、おれわちへ

   又 なさいきよもい、あちおそい

     ちやくにとみ、おしうけて

   又 なさいきよもい、たゝみきよ、  

     世ゝせとみ、おしうけて

   又 おぼつきやめとよてちや

     くにとみ、よせて 

 

99 一 きこゑ大きみきや、とよむ         (115)

     せたかこか、おれなおちへ、かい

     なて

   又 なさいきよもい、あちおそい、あ

     か、かいなで、たゝみきよ

   又 しより、のろ、おや、のろ、なよ

     かさの、おやのろ

   又 かねのもり、おや、のろ、みちり

     きよの、おや、のろ

   又 にしもりの、おや、のろ、ともゝ

     すへの、おや、のろ

   又 まきよまきよの、のろのろ、あよ

     そるて、いのて

   又 あけま、どし、むかは、い

     しやも、よは、かけおそて

   又 むかか、おゑか、おしあけは

     おさうせ、やに、おそて

   又 このゑかの、よりおれや、い

     つよりも、まなしや

   又 このきらの、つきおれや、

     いつよりも、おもかしや

   又 あまみや、はちめて、おぎも

     うちは、おまれて

   又 しねりや、のだてゝ、あよか

     ねが、すくれて

   又 きこゑ大きみしよ みし 

     ま、世は、よしれ

 

100 一 にるやとよむ、大ぬし、だし       (490)

      ま、とよむ、わかぬし、あんし

      おそいしよ、せぢまさて、ちよ

      われ

    又 あからたけ、とよむ、まきみ、

      きよら、大ぬし

    又 くもこだけ、とよむ、しま

      はぢめ、大ぬし

    又 あまにこの、うらやて、け

      さにこの きらやて

    又 てるかはと、よきやて、お  

      こと、あわしよわちへ

    又 しよりもり、うち、あよで、

      まだまもり、うち、あよで

    又 ゑぞにやすへ、あちおそい、

      せたかすゑ、わうよせ、

      くもこだけ、おりあけて、

      あおりや、はな、つみあけて、

    又 あやこまや、ひちへ、よきの

      たけや、ひちへ

    又 おきも、うちの、うまれて、

      あよか、おちの、すぐれて

    又 あんしおそいぢよ、よきやて

      あまこ、あわちへ、そこて

    又 にるや、せぢ、あらきや、めきみ

      きや、せぢ、あらかめ

    又 天ぎやした、おそて、しより

      もり、ふさて        

 

101 一 きこゑ、あちおそいきや、大  

      きみは、のたてゝ、しよりも

      りけらへて、おほつの、よも

      つ、とて、あちおそいに、みおやせ

    又 とよむわうにせが、せたかこ

      は、のたてゝ、まだまもり、

      けらへて

    又 いべの、いのり、しわちへ

      くになかの、もりに、世の、

      こしやて、あおりや、たて、おり

      やあけて

    又 つかさ、いのり、しよわちへ、

      あがる、たけみや、くむたけ、

      よつたけ、つみあけて

    又 すへつききや、みもん、いちや

      ちや、けらへて

    又 きみか、とで、世そう、とて、

      さしよわちへ

    又 あちおそいや、いみやからど、

      天きや下、いとかけて、ちよ

      われ

 

102 一 きこゑ大ぎみきや、あま

      みや、世の、うふ玉、うぶだまは、

      いのるすど、よ、か、ける

    又 とよむ せたかこか

 

103 一 きこゑ大きみきや、大ひら

      のいくさ、けふ、みあがやり、

      もゝそ、きりふせて

    又 とよむ せたかこか

    又 きこゑあんしおそいや、

    又 とよむあんしおそいや

 

104 一 大きみ、とよむ、くにもりや、

      そでたれて、かなわせ、しま

      のぬし、世ののし、なりよわめ

    又 しよりもり、あが、かなて、たゝ

      みきよ

    又 中にしの、とよみうしの、あ

      すた、そてたれて

    又 しま中の、まへくにの、あすた

 

105 一 きこゑ大きみきや、なでゝ

      おちやる、みやふさ、とよま  

      ちへ、おるしよわ

    又 くに、もりきや、なてゝ

    又 よなは、ばま、よりやけ、はま

      おるしよわ

    又 うち、すてる、かき、すてる、

      すりより    

 

106 一 大きみきや、いるのへに、        (23)

      なしよわちへ、君しなて、

      なよら

    又 せたかこか、またま人に、なし

      よわちへ

    又 けおの、よかる、ひに

    又 けおの、きやきやる、ひに

 

107 一 きこゑ大君きや、あまみ  

      や、ゑか、とりよわちへ、な 

      さいきよもいしよ、くにとよで

      ちよわれ

    又 とよむ せたかこか、しねり

      やゑか、とり、よわちへ

    又 さしふ、五ころに、ねかい

      わちへ、よりあれて

    又 さしふ、七ころに、このみ、

      よわちへ、つきおれて

    又 大ころた、そこよりしや、

      よりかしや、もりやへこた、

      まうれしや、なさいきよ

      もいしよ

    又 あんしおそいに、よしられ、

      あかぐちやに、つき、よわちへ

    又 大きみよ、おかま きみきみしよ、

      てつら

    又 おぼつたけ、おごかちへ、きみ

      きみぎや、ほこて

    又 てたが、おざしやれは、首

      里もり、ふさて、なさい

      きよもいしよ、くに、とよで、

      ちよわれ

 

108 一 きこゑ大きみきや、だしま

      きらなうちへ、あちおそい

      しよ、てるかはは、いのれ

    又 とよむ せたかこか、たきより

      ゑか、ゑらて

    又 なさいきよもい、あちおそい、

      おぎも、うちに、ねかて

    又 あが、かいなで、たゝみきよ、お

      さう゛せねに、このて

    又 けらへ、大ころた、こむで、そ

      ろよわちへ

    又 かいなで、まごるこた、みそ

      て そるよわちへ

    又 せんの、いのり、しよわちへ

      まんの、よねんかよて

    又 あかごちやが、よいづき、おぼつ

      たけ、とよて

 

109 一 きこゑ大きみきや、きら         (387)

      なおちへ、いけなきみ、より

      おるちへ、あちおそいしよ、

      世ぢ、まさて、ちよわれ

    又 とよむ せたかこが、ゑがなおちへ、

      なりきよきみ、つきおるちへ

    又 とし七と、させわちへ、しより

      もり、よりおるちへ

    又 とし八とせ、ねがて、またま

      もり、つきおるちへ

    又 いせゑけり、あちおそい、大

      きみは、のたてゝ

    又 あが、かいなで、わうにせ、きみ

      きみは、てづて

    又 てるかはが、まぶりよわちへ、

      みしま、わうにせす、かけ

      おそて

 

110 一 きこゑ大きみきや、ゑが         (388)

      ゑらびやり、おれわちへ、

      あんしおそいしよ、かけぶ 

      さて、ちよわれ

    又 とよむせたこかが、きう、

      ゑらびやり

    又 きこゑ天つききや、お  

      よりとて、おれわちへ

 

111 一 きこゑきみおそいや、おれ        (32)   

      て、あすひ、よわれは、天より

      下の、せぢ、かふう、みおやせ

    又 せだかきみおそいや

    又 しよりもりくすく

    又 またまもりくすく

    又 大きみが、まぶらは、きみきみ

      きや、まふらは、あちおそい

      しよ、かけぶさて、ちよわれ

 

112 一 きこゑ大きみきや、おぼつ        (1521)

      ゑが、とりよわちへ、けおの

      うちは、おしあけて、あち

      おそいしよ、ともゝすへ、ちよわれ

    又 とよむ せたかこが、かくらゑか、

      とりよわちへ、もちる

      うちは、つきあけて

    又 いけな、きみ、さきだて、首

      里もり、おれわちへ

    又 なりきよ、きみ、いぐまちへ、

      またまもり、おれわちへ

    又 あちおそいとよきやて、あま

      こ、あわちへ、あすて

    又 わうにせと、よきやて、み

      かう、あわちへ、あすて

    又 きみきみか、いのらは、てるかは

      か、まふらは

 

113 一 きこゑ大きみきや、せぢ         

      まさて、おれわちへ、あち

      おそいしよ、きみぎや、せぢ

      もちよわれ

    又 とよむせたかこか、けおそ

      わておれわちへ

    又 とし、なおさ、とりよわちへ、

      おほつ、せぢ、いきやよわちへ

    又 きら、なおさ、とり、よわちへ

      かくら、せぢ、おろちへ

    又 きみてづり、まとさ、みもん

      あすび、めつらしや

    又 ゑそにやすへ、あちおそい、

      いみやからど、せぢ、まさて

      ちよわれ

   

114 一 きこゑ大きみきや、とよむ        (508)

      せたかこか かくら、とよて

    又 いきやる、あんしおそいが、

      いきやる、たゝみきよが、

 

115 一 きこゑ大きみきや、とよむ        (99)

      せたかこが、おれなおちへ、

      かいなて

    又 なさいきよもい、あちおそい、

      あが、かいなて、たゝみきよ、

 

116 一 きこゑ大きみきや、おれて        (652)

      あすび、よわれは、のちあ

      かりしよ、世わちよわれ

    又 とよむせたこか

 

117 一 きこゑ大きみきや、みやが        (653)

      の、ひやし、うちやがの、ひやし

    又 とよむせたかこか

 

118 一 きこゑ大きみきや、おれて        (654)

      いのり、よわれは、しまが、

      いのち、おきやかもいに、み

      おやせ

    又 とよむせたこか

 

119 一 きこゑ大きみきや、おれ         (1) 

      て、あすび、よわれは、天か

      下、たいらけて、ちよわれ

    又 とよむせたかこか

 

120 一 きこゑ大きみきや、おれ         (2)

      て、あすびよわれは、かみ

      てだの、まぶり、よわる、

      あちおそい

    又 とよむせたかこか

 

121 一 きこゑ大きみぎや、世          (3) 

      そう、せぢ、みおやせは、千

      萬、世、そわて、ちよわれ

    又 とよむせたかこか

 

122 一 きこゑ大きみが、天のいのり、      (4)  

      しよわれば、てるかは も、 

      ほこて、おきやかもいに、

      しまそゑて、みおやせ

    又 とよむせたかこか

 

123 一 きこゑ大きみきや、あ          (5)

      けの、よろい、めしよわちへ

      かたな、うちす、ぢやぐに、

      とよみよわれ

    又 とよむ せたかこか

 

124 一 きこゑ大きみぎや、かくら        (6)

      ゑが、とりよわちへ、あんし

      おそいすともゝすへちよわれ

    又 とよむ せたかこか

 

125 一 きこゑ大きみぎや、とたけ、       (7)

      まさよわちへ、みれとも、

      あかん、しより、おやくに

    又 とよむ せたかこか

 

126 一 きこゑ大きみきや、けお         (8)

      の、せちやり、よわば、嶋

      まるくみこへ、しやり、お

      そわ

    又 とよむせたかこか

 

127 一 きこゑ大きみきや、おれて        (9)

      おれぶさよわ、世、そろゑて、

      おぎやかもいに、みおやせ

    又 とよむせたかこか

 

128 一 きこゑ大きみきや、いく         (10)

      さ、せぢ、みおやせ

    又 とよむせたかこか

 

129 一 きこゑ大きみきや、ともゝと、      (11)

      さに、しちへ、ちよわれ

    又 とよむせたかこか

 

130 一 きこゑたうやま、大きみ         (12)

      きや、けやりより、

    又 とよむ たう山やまに

 

131 一 きこゑ大きみきや、かいなで、      (13) 

      わる、あちおそい、かほう

      よる、みやかの、もり、ちよわれ

    又 とよむ せたかこか

 

132 一 きこゑ大きみきや、いのり        (14)

      たてまつれは、萬々、あす

      らまん、ちよわれ

    又 とよむせたかこか

 

133 一 きこゑ大きみきや、せち         (15)

      大やが、うちがて、ちよわれ

    又 とよむせたかこか

 

134 一 きこゑ大きみきや、しより        (16)

      もり、おれわちへ、おぎやか

      もいや、きみしよまふりよわれ

    又 とよむせたかこか

 

135 一 きこゑ大きみきや、せち         (17)

      とよも、せいくさ、しま世の、

      とよみ

    又 とよむせたかこか

 

136 一 きこゑ大きみきや、ひやく        (18)

      さ、きやめ、おきやかもいしよ、

      ちよわれ

    又 とよむせたかこか、またま

      もりおれわちへ

 

137 一 きこゑ大きみきや、けお         (19) 

      ふらす、あめや、きやの、うちみ

      やに、こかね、ふりみちへて

    又 とよむせたかこか

 

138 一 きこゑ大きみきや、しけ         (20)

      うちあやあすばちへ、ち

      よしの、はなの、さいわたる

      みもん

    又 とよむせたかこか

 

139 一 きこゑ大きみきやしま          (21・863)

      うちとみ、おしうけて、かくら

      の、てよりとみる、かに、ある

    又 とよむせたかこか

 

140 一 きこゑ大きみきや、み          (22・368)

      かなしけ、あんしおそい、

      浦うらと、ゑんざしき、

      ちよわれ

    又 とよむせたかこか

 

141 一 きこゑ大きみきや、おれ         (24)

      て、おれなおしよわ、あち

      おそいに、よかほう、みおやせ

    又 とよむせたかこか

 

142 一 きこゑ大きみきや、はぢ         (25)

      め、いくさ、たちよわちへ、あ  

      おて、いきやり、かたきひ

      ちめわちへ

    又 とよむせたかこか

 

143 一 きこゑ大きみきや、世          (26)

      かけせぢ、おるちへ、あち

      おそいす、すゑまさて、ち

      よわれ

    又 とよむせたかこか

 

144 一 きこゑ大きみきや、あ          (27)

      まへ、わちへからわ、なさいきよもいに

      しまが、のち、みおやせ

    又 とよむせたかこか

 

145 一 きこゑ大きみきや、世          (28)

      かほう、もりに、しま世、そ

      ろいわちへ

    又 とよむせたかこか

 

146 一 きこゑ大きみきや、あめ         (30) 

      もらん、もりや、のちあがる

      しよ、世は、ちよわれ

    又 とよむせたかこか

 

147 一 よなは、ばま、きこゑ、大        (29・1531)

      きみ、やぢよ、かけて、とよ

      まさに

    又 あきかぐち、とよも大きみ

      ややちよ

 

148 一 大きみ、くにおそいきみ、世       (655)

      かほう、まかほう、みおやせ

    又 かみしものくにかすの

 

149 一 きこゑ大きみきや、とよむ        (91)

      せたかこか、きみきみしよ、よしれ、

    又 いせゑけり、あちおそい、あが

      かいなて、たゝみきよ、

 

150 一 きこゑ大きみきや、さし         (740)

      ふ、おれなおちへ、あちおそい

      しよ、ともゝすへ、すゑ、まさて、

      ちよわれ

    又 とよむせたかこか、むつき

      おれふさて

 

151 一 大きみきや、み、まふる、てた      (741) 

      かすへ、あちおそい、天下した、

      すへまさて、ちよわれ

    又 せたかこか、みまふる、すゑ

      まさる、わうにせ

 

 昭和九年二月 我那覇朝義

尚侯爵家おもろさうし原本と

          校合〇  (〇の字は判読が難しく、以後、復の字を

                入れておきます。転写者。)

   

 

 

 

 

      

       

       

      

 

         

     

 

 

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