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いろいろのあすひおもろ御さうし

天啓三年癸亥三月七日

第十二

 

652 一 きこゑ大きみきや、おれて、       (116)

      あすひ、よわれは、のちおかりしよ、

      世わ、ちよわれ

    又 とよむせたかこか

    又 しよりもりもりくすくあんし

      の世かけくに

    又 またまもりくすく

 

653 一 きこゑ大きみきや、みやかの、      (117)

      ひやし、うちあかる、ひやし

    又 とよむせたかこか

    又 しよりまたいらに

    又 くすくまたいらよ

 

654 一 きこゑ大きみきや、おれて、       (118)

      いのり、よわれは、嶋か命、

      おきやかもいに、みおやせ

    又 とよむせたかこか

    又 いせゑけりあんしおそい、世の

      つほに、とりよわちへ

    又 わかいきよも、あちおそい、世の

      つくせ、とりよわちへ

    又 み物うちの、まみやに、くにめつら、

      あふらちへ

    又 あんしおそいか、ゑりしゆ、つかい

      てて、とよて

    又 かくらより、かゑて、もちよろ

      なちへ、とよま

    又 おほつおわちへ、やちよも、むちよる

      ならへ、とよま

    又 きみきみも、ほこて、てるかわも、ほこて

 

655 一 大きみ、くにおそい、きみの、世かほう、 (148)     

      まかほう、みおやせ

    又 せたかこ、くにおそい、きみの

    又 かみしもの、くにかすの、かほう

    又 ちはなれの、國かすの、かほう

 

656 一 大きみ、くにおそい、おれわちへ

      いくまちへ、はやせ、やちよこ

    又 せたかこ、國おそい、おれわちへ

    又 白かね、ある、かね、やりちよ

    又 おしあけて、つきあけて

    又 たけなか、もりなか、おれわちへ

    又 あへらちへ、よすらちへ

 

657 一 きこゑ大きみきや、あけの、

      みあおり、もちろちへ、これと、

      たに、嶋うち、みあおり

    又 とよむせたかこか

    又 しよりもりくすく

    又 またまもりくすく

 

658 一 きこゑ大きみきや、けよのうちは、

      おしあけて、おきやかもいしよ、

      てるかはか、てりよりる、やに、

      ちよわれ

    又 とよむせたかこか、もちろうちは、

      つきあけて

    又 としか三年いきよて

    又 としか四年いきよて

    又 いけな、きみ、おろちへ

    又 なりきよ、きみ、おろちへ

    又 きこゑ、大きみきや、あまへ

      わちへからは  

 

659 一 大きみきや、み御まへ、とももその、

      あすひ、とよまちへ、きみきみつかい

    又 きみきみのみ御まへ

    又 きやの、うち、あやみやに

    又 くすくくせみやに

    又 あんしおそいかみ御まへ

    又 おきやかもいかみ御まへ

    又 けよのよかるひに

    又 けよのきやかるひに

    又 てにの、てた、たかへて

 

660 一 きこゑ大きみきや、あまみやすへ、

      おれわちへ、世かほう、せち、おきやかもいに、

      みおやせ

    又 とよむせたかこか、しねりや、すへ

    又 たきより、まつるき、

      おきやかもいちよ、さしよわめ

 

661 一 きこゑ大きみきや、しよりもり、

      おれわちへ、くにくに、おそう、大そい、たたみ

    又 とよむせたかこか、またまもり

      おれわちへ

    又 おしかけは、そへたて、みよちよのは、

      まへたて

    又 さらめきは、そへたて、にせとのは、

      まへたて

 

662 一 首里大きみきや、まふら

      とよむ、くにおそいか、まふら、

      なさきよもいに、世かけ、せるむ

      みおやせ

    又 しよりもり、まふら、またまもり、

      まふら

    又 きこゑあちおそいよ、あふら、

      とよむあんしおそいよ、まふら

    又 世、そわりは、けらへて、まふら

      つみつは、けらへて、まふら

 

663 一 しよりわわる、てたこか、おもい     (1554)

      くわの、あすひ、み物あすひ、なよれはの、

      みもん

    又 くすくおわるてたこか

    又 わしの、はね、さしよりちへ

    

664 一 あかる、もちつきや、さしふ、

      よなれ、きみきみきや、いのち、

      おきやかもいに、みおやせ

    又 きみの、もちつきや、さしふ、

      よつき、きみ

    又 あまみや、きみやれは、すへの 

      きみ、やれは

    又 しよりもり、おれわちへ、またまもり

      おれわちへ

    又 あか、まふる、あんしおそい、あか、かひ

      なてあちおそい

    又 おれらかす、みまふら、あすは、

      かす、みまふら、

    又 あかるもちつきや、てたと、

      よきやて

 

665 一 きこゑせんきみきや、しより

      もり、おれわちへ、おきやかもいに、

      金すへみおやせ

    又 とよむきみ、とよみきや

    又 てるかはか、てるしのか、もちなし

    又 さしふ、五ころに、おれなふちへ

      からは

    又 さしふ七ころに、おれふさて

      からは

    又 きみしや、まふり、よわれ、ぬし

      しゆ、まふり、よわれ

    又 けさよりや、まさり、むか、よりや、

      まさり

 

666 一 つるこ、にくけしや、よかる、      (268)

      にくけしや、玉つむきやの、

      うち、みちやる

    又 おひ人に、とへわ、人のおやに、とへは

    又 けさよりや、まさり、むか、よりや、

      まさり

 

667 一 きこゑ、おしかけか、しより       (270)

      もり、おれわちへ、きみつほに、

      おきやかもいに、みおやせ

    又 きみの、にせとのか、またま

      もりおれわちへ

    又 さしふ五ころに、おれふちへ、

      からは、さしふ七ころに、おれ 

      ふさて、からは

 

668 一 あめく、よりおそい、のろの、かけて、  (1053) 

      かけ、ふさい、しよわれ

      あめく、よりみちへ、のろの

 

669 一 あめくにやか、おもろ、けらへ      (1054)

      あや、つつみ、うちちへ、なり

      あからせ

    又 あめくしか、せるむ

 

670 一 あまく、まひ、よりよもひ、こねり、   (1055) 

      なよる、かなしけさ

    又 いちき、まひやりよもい

 

671 一 ゑその、いくさもひ、月のかす、     (1069)

      あふひ、たち、とももと、わかてた、

      はやせ

    又 いちき、いくさめい

    又 なつは、しけち、もる

    又 ふゆは、御さけ、もる

 

672 一 よきけらへ、よきの、めつらしや、    (1085・1511)

      世かほう、まかほう、みおやせ

    又 きみけらへきみのめつらしや、

    又 つみあかりきや、そへつききや、下に

 

673 一 よきけらへ、けよの、うちの、      (1086)

      あやより、いくまちへ、もちるちへ、

      あすひ、よわ

    又 きみけらへ、もちろ内の、くせより

 

674 一 きこゑおわもりや、あちの、       (1089)

      つち、あんしおそい、つくしちやら、

      玉の、きみつかい

    又 とよむおわもりや

 

675 一 しより、またまもり、せたか       (225)

      あんしおそいや、きみよせ、

      きらくせ、みもん

    又 きみのもちつきや、せたか

      あんしおそい

 

676 一 たけの、すつなりや、          (226)

      かほう、そろゑわちへ、

      あか、なさいきよ、のちまさり、

      てつら

    又 きみのもちつきや

 

677 一 きこゑきみ、とよみ、せたか       (1104)

      きみ、とよみ、うちちへ、みもの

      きみ

    又 きたたんの、みやに、あかなさの、

      みやに

    又 たまよせか、まへに、よりたちか、まへに

    又 ももくちの、つつみ、八そくらの、

      なりよふ

 

678 一 ももと、ふみあかりや、きみの、     (239)

      ふみ、あかりや、あすふ、き 

      よらや

    又 しもの、世のぬしの、おもいくわの、

      きみの

    又 がぢやの、うらかみや、よき

      なわ、ねとて

    又 しま中、かみや、まちらす、

      ねとて

    又 こくらの、かみの、ここせの、かみの

    又 あやて、まめかたな、よりて、

      まめかたな

 

679 一 きこゑあおりやいや、十すへ、

      八すへ、きやめも、おきやかもいよ、

      みまふてす、おれわめ

    又 とよむあおりやいや

    又 しよりもりくすく

    又 またまもりくすく

 

680 一 きこゑあおりやいや、たにす

      とよみ、よわれ、ももすへ、とよむ、

      あんしおそい

    又 とよむあふりやいや

    又 きこゑあんしおそいや

    又 とよむあんしおそいや

 

681 一 きこゑあおりやいや、あすひ

      や、から、みよれは、しま、そわて、

      とよみよわる、あんしおそい

    又 とよむあおりやいや

    又 しよりもりくすく

    又 またまもりくすく

 

682 一 きこゑあおわやいや、ほしの、

      かた、もちろちへ、けおの、うちの、

      よりなおり、みもん

    又 とよむあおりやいや

    又 しよりもりてすく

    又 またまもりくすく

 

683 一 きこゑあおりやいや、ともへ、

      みまかり、かけわちへ、かくらの、けおの、

      うち、かに、ある

    又 とよむあおりやへや、

 

684 一 きこゑあおりやいや、たまの、

      みあおり、よらしゆは、あけの、

      みあおり、あおりやいと、しなて、

    又 とよむあおりやいや

    又 とよむもりくすく

    又 またまくすく

 

685 一 きこゑあおりやいや、とよむ

      あおりやいや、嶋内、あおりやい、やちよ

    又 あんしや、あちおそい、やちよ、くにや、

      しよりおやくに

    又 あんしや、さと、ゑらふ、さとや  

      あんしゑらふ

 

686 一 きこゑあおりやい、おれて、

      あすひ、よわれは、ひやし、うちちへ、

      きみよ、ふれよわせ

    又 とよむあおりやへや、玉なるし、とり 

      よわちへ

 

687 一 きこゑあおりやへや、なかへ、

      やほう、あうらちへ、しらなみや、

      かなくり、おそ、やに、

    又 とよむあおりやゑや

    又 くみくらか、ふきはなか、したに

 

688 一 きこゑあおりやゑや、玉のとり、

      こかねとり、あすわちへ、くもこ、

      みしやの、はしらへしゆ、みもん

    又 とよむあおりやへや

 

689 一 しより、みもんきみ、よりなちへ、

      おきやかもいに、みおやせ

    又 くすくみもんきみ

    又 なさいきや、み物きみ

 

690 一 おもいきみ、金ちやう、よとしよわ、

      なさへきよか、いきよいちよ、

      まちよる

    又 けらへきみ、金ちやう、よとしよわ、

    又 ももそひちへ、金ちやう、よとしよわは

    又 ななそひちへ、金ちやう、よとしゆは

 

691 一 きこゑせんきみか、しよりもり、

      きよらや、かくらの、けおの内る、

      かに、ある、

    又 とよむせんきみか、またまもり、

      きよらや

 

692 一 つくしたま、みたましま、かねる、

      みたま、こくらの、てもち、もちちへ、

      みおやせ

    又 つくし、おそい、みたま

 

693 一 いとかすか、おもろ、けさよりや、

      まさり、世、たまの、ととまりくすく

    又 いとかすかせるむ

 

    嘉靖廿四年、己巳の年きみてすりの

    ももかほうことの時に八月十九日

    つちののの酉日のとらの時に

    きこゑ大きみの御まへより給申

 

694 一 きこゑ大きみきや、すへ、ゑらひ

      やり、おれわちへ、あんしおそいしゆ、

      きみきや、せち、もちよわれ

    又 とよむせたかこか、ませねかて、

      おれわちへ

    又 いけな、きみ、そろへて、なりきよ、

      かみ、あとへて

    又 とし八とせ、なるきやめ、おほつ

      たけ、おきやつめ

    又 ゑか八とせ、なるきやめ、かくら

      たけ、おきつめ

    又 あんしおそいか、おこと、きみ

      てつり、まとさ

    又 わうにせか、おこと、みもの、あすひ、

      まとさ

    又 大ころた、そろへて、もちやへこた、あとへて

    又 きみ、いきよい、このめ、ぬし

      つかい、このめ

    又 つかい、てて、よしられ、おこと、てて

      よしられ

    又 あかくちやか、よいつき、おほつ

      たけ、とよて

    又 あんしおそいか、おこと 

      大きみに、してなて

 

    嘉靖廿四年己巳のとしきみてつりの

    ももかほうことの時に八月廿五日

    きのとのうのへうまのときに

    きこゑ大きみの御まへよりたまわり申候

 

695 一 きこゑ大きみきや、とよむ、       (1517・1530)

      せたかこか、さしふ、おれなおちへ

    又 おほつゑか、とりよわちへ、たしま、

      きらなおちへ

    又 かくらゑか、とりよわちへ、たきより、

      きらなおちへ

    又 あんしおそいか、おこと、わうにせか、

      おこと

    又 大きみは、のたてて

      きみきみは、のたてて

    又 あまこあわちへ、おかま、みかおう、

      あわちへ、てつら

    又 あかくちやか、よいつこ、せら

      ちへんに、とよて

    又 けらへ、おほころた、あんしおそいに、

      よしられ

    又 きみきみも、ほこて、ぬしぬしも、

      ほこて

 

696 一 たいらの、とのの、なよら、てすくの、

      あちの、こねら、ゑ、け、しま、よせ、せるむ

    又 しよりのみやに、なよら、くすく

      の、みやに、こねら

    又 あんしや、あちと、なよら、けすわ、

      けすと、こねら

 

697 一 たいら、こしらへか、おせやもりの、

      こしらへか、おせややと、おせや

      かみた

    又 あさとれかしよれは、おせや

      ようとれかしよれは、おせや

 

698 一 たたら、おしかけや、しときや、

      めつらしや、たり、きよらす、

      ききとれ

    又 おしかけ、やれは、めつらしや、

      やれは

    又 ともうら、ほいまて、おしかけ、

      しなて

 

699 一 わくの、しつらへや、わくの、

      みせりきよ、つかいと、まちよる

    又 やまち、いちやちやに、やまち、

      かなちやに

    又 しときやも、つくて、かめんこ、つくて

    又 つかい、ありては、いちやわり、

      ありては

 

700 一 たうの、大や、きこへか、まみや、

      あすはす、きよらや

    又 いしけなは、きこへる

    又 なりきよ、おろちへ、きこへる

    又 いけな、おろちへ、ききろ

 

701 一 くめの、こいしのか、ももうら、こいし

      のか、きよらや、みもん、あすひ

    又 いしよもいは、ねとらちへ、ひかのしは、

      ねとらちへ、

    又 しよりもりくすくまたまもり

      くすく

 

702 一 きみよしきや、やちよこ、せたか

      こか、やちよこ、うちあかて、はやせ、

      やちよこ

    又 あらかきの、みやに、あらかきのふこに

    又 ももくらの、つつみ、八そくらの、

      なりきよ

 

703 一 くめの、大おそいか、みもん

    又 ゑけわいと、みもん

    又 くめのせたかこか、みもん

    又 ゑけわいと、みもん

    又 くめのあんしおそいか、みもん

    又 ゑけこいと、みもん

 

704 一 あらくすく、ゑけまきよに、

      あらくすく、ゑけふたに、

    又 けとのよら、ゑけまきよに、

      やわきよら、ゑけふたに

    又 きみか、あつ、ゑけ物に、ぬしか、  

      あつ、ゑけ物に

    又 きみに、つかゑ、けわれて、ぬし

      又、つかゑ、けわれて

 

705 一 あはこんの、くせらへや、おそつちへ、

      ゑけ、とよま

    又 なからにや、ひやこんしか

    又 はねさしやか、くせさしやり

 

706 一 きこゑきみかなし、しま

      おそてちよわれ

    又 とよむきみかなし

 

707 一 くめの、よよせ、きみきや、しより 

      もり、おれわちへ、きみきや、

      せち、おきやかもいに、みおやせ

    又 せたか、よよせ、きみきや、またま

      もり、おれわちへ

 

708 一 せたか、おわもり、きみの、あやつちへ、

      わかいきよに、みおやせ

    又 きみのおわもり、きみの

    又 さしふの、よつかん時に

    又 さしふの、よなれん時に

 

709 一 おやみかま、ねとらちへ、きみ

      てつり、まは、ないふう、よせる、

      よりきよら、おうね

    又 しより、もりくすく

 

710 一 せんきみか、おれたち、きみよしか、   (631・1491・1510)  

      おれたち、ももと、ひやく、うち

      あかる、なさいきよ

    又 あかるなさいきよ、なけくな、

      せんきみしゆ、しりよわめ

    又 大みや、ももしまよせんと

      うち、八そしまよ

 

711 一 せんきみか、きみよしか、世かほう、   (632・1470・1492) 

      なさいきよ

    又 あか、なさいきよ、てた、なさいきよ

    又 あまみ、たまち、なうるわし

    又 いとぬきやり、なわぬきやり

    又 みてつから、おてつから

    又 とりよわやり、はきよわやり

 

712 一 きこゑ大きみきや、えるかは

      に、してなて、きらのかす、あちおそいす

      てつれ

    又 とよむせたかこか、てるしのに、

      しなて

    又 としみとせ、なるきやめ、とこゑ、

      まとうさ

    又 ゑか四とせ、なるきやめ、ゑか

      ちよ、まとうさ

    又 おほつゑか、とりよわちへいけな 

      きみよりおろちへ

    又 かくらゑか、とりよわちへ、なりきよ

      きみ、つきおろちへ

    又 しよりのろ、さきたて、なよかさよ、

      さきたて

    又 まかひ、のろ、さきたて、みちへり

      きよ、さきたて

    又 きほのろよ、さきたて、とよましよ、

      さきたて

    又 やりおそいよ、さきたて、おやのろ

      よ、さきたて

    又 あちおそいよ、さきたて、たたみ

      きよ、よほたて

 

713 一 きこゑせんきみか、おれて、       (624・1482)

      ふれまへは、すへなかく、世、そろへて、

      ちようわれ

    又 とよむせのきみきや

    又 あか、なさいきよ、あちおそい、

      ねいしの、天に、おゑつく、きやめ

    又 てた、なさいきよ、あちおそい、

      まいしの、あめに、もいつく、きやめ

 

714 一 おんな、やき、しまよ、あふそ、やき、  (1176)  

      しまよ、ももと、世す、ちやうわれ

    又 あさとれか、しよれは、ようとれか、

      しよれは

 

715 一 中ひやにや、おわろ、あれにしやよ、   (1201) 

      いみやと、おれて、なよる

    又 せと、ひやにや、おわる

 

716 一 しませんこ、あけしの、のろの、     (1203) 

      ももと、ひやし、うちかる、なさいきよ

    又 なかひやにやの、せとひやにや

      の、おやのろ

 

717 一 きこゑおしかさか、やちよく、たにしらや (1206)   

      わらいきよ、さしふ、おしかかて

    又 とよむおしかさか

 

718 一 あめかなし、まころこ、のちよかる、 

      まころこ、おしかさか、

      まふり、よわる、たたみ

    又 あんしおそいか、おもいくわ、のち

      よかる、おもひくわ

 

719 一 せやろ、くにおそい、おゑさと、     (1350)

      もり、おれわちへ、ももと、あかり、

      ふみあかて、ちやうわれ

    又 けある、くにおそいよ

    又 けよのよかるひに

    又 けよのきやかるひに

    又 なおり世は、さたけて

    又 あまへ世は、したけて

 

720 一 きこゑさすかさは、まふる、       (203)

      きみやれは、くもこいろよ、てりあかて、

      ちやうわれ

    又 とよむ大きみきや、かいなて、きみやれは

    又 しよりもりちよわれ、いせゑけり、あちおそい

    又 またまもりちよわる、あか、かひなてあちおそい

    又 あまみやから、あへちへ、きみやれは

    又 しねりやから、つほこ、きみやれは

    又 てるかはか、おことす、てるしのか、おことす

 

721 一 大きみきや、まふる、けらへ、      

      きよら、いちやちや、ももうら、おそう、

      せち、たかもる

    又 せたかこかまふる

    又 おほつ、きやめとよて

    又 かくら、きやめ、とよて

    又 たしま、あるきやめも、せいくさ、

      よせるまし

    又 たくに、あるきやめも、せひやく、

      よせるまし

    又 てるかはす、まふれ、てるしのす、

      まふれ

 

722 一 きこゑ大きみきや、           (1509)

      けおの、内の、のろのろ、

      あよそろて、かくら、

      ひやし、みおやせ

    又 とよむせたかこかもちろ

      うちののろのろ

    又 あちおそいか、いきよい、しより

      もりおれわちへ

    又 たたみきよか、いきよい、またま

      もりおれわちへ

    又 くもこ、みあおり、あおらちへ、

      あけの、みあおり、あおらちへ

    又 ももくちの、つつみ、八そくちの、

      なりよふ

    又 あかくちやか、よいつき、せる

      ままか、よいつき

 

723 一 きこゑ大きみきや、けおの、       (1518)

      うちの、もちよろ、みしま、

      いのて、あんしおそいに、

      みおやせ

    又 とよむせたかこか、もちろ

      内の、もちよろ

    又 大きみは、てつて、あけま

      とし、ならは

    又 きみきは、てつて、むかふ

      とし、ならは

    又 てるかはは、のたてて、いしき

      よらは、あかなて

    又 てるしのは、のたてて、

      ふさちんはや、しなて、

      あちおそいと、よきやて、

      あまこ、あすて、あわちへ

 

724 一 しより大きみか、さしふ、

      ゑらて、おれわちへ、てる、てもち、

      あちおそいに、みおやせ

    又 とよむ、くにおそいか、すへ

      とめて、おれわちへ

    又 かくらきやめ、とよて、

      さしふ、ゑらて、おれわちへ

    又 おほつきやめ、とよて、

      ませと、おれわちへ、

    又 きこゑ大きみと、とこへ

      やり、かわちへ、

    又 とよむせたかこと、ゑりちよ、

      やり、かわちへ

    又 あか、なさへきよ、み、まふてす、

      おれたれ

 

725 一 きこゑさすかさか、あんし

      おそいよ、ほこて、あけろ、とし、

      たたかす、きみきみ、てつて、

      ふさよわれ

    又 とよむ大きみか、たたみ

      きよ、く、ほこて

    又 きらのかす、おれわちへ、

      きみてつり、まとうさ

    又 ゑかのかす、おれわちへ、

      かみつかへ、まとうさ

    又 たに、みとせ、なるきやめ、

      けに、四とせ、なるきやめ、

    

726 一 きこゑ大きみきや、

      けおの内は、おしあけて、

      くもこすへ、あちおそいに、

      みおやせ

    又 とよむくにおそいか、

      もちろ、うちは、おし

      あけて

    又 しよりもりおれわちへ

    又 またまもりおれわちへ

    又 ゑか、ゑらひやり、おれ

      わちへ

    又 きら、ゑらひやり、おれ

      わちへ

    又 あちおそいちよ、あま

      こ、やりかわちへ

 

727 一 きこゑ大きみきや、みし

      ま、いのり、おれわちへ、あち

      おそいしゆ、かみか、世、ち

      よわれ

    又 とよむせたかこか、

      みくに

    又 けらへ、大ころた、

      あんしおそいに、よし

      られ

    又 かい、なて、まころ

      こた、たたみきよに、

      のたてれ

    又 あんしおそいか、おこと、

      きみきみは、つかい

    又 たたみきよか、ゑり

      ちよ、ぬしぬしは、つかい

    又 けに、よせは、あおら 

      ちへ、ややめつら、あお

      らちへ、

    又 いけな、きみ、たてて、

      なりきよ、はな、たてて、

    又 あかくちやか、よいつき、

      てたかこち、よそいて

 

728 一 やにやはれ、ゑ、おい、ち

      よろめへ、ゑい、やうら、

      やうら、やうらへ、

      ゑおい、やうら、やうら、

      やうら、あゑ、おい、やうら、

      やうら、やうら、ゑおい、

      やうらや、うらや、うら、

      あゑい、ゑおい、

    又 やにやはれ、ゑおい、ち

      よろめへ、ゑい、やうら、

      やうら、やうら、ゑおい、

      やうら、やうら、ゑおい、

      やうら、やうら、やうら、

      あゑい、ゑおい、

    又 やにや、はれ、ゑおい、ちよ

      ろめい、ゑい、やうらや、やうら、

      やうら、ゑおい、やうら、

      やうら、やうら、ゑおい、

      やうら、やうら、やうら、

      おゑい、ゑおい、

 

729 一 ちやむかねちや

      むこゑけちやの

      ちやむこはひや

      よはひいやよ

    又 たにもこともて

      けにもこともて

    又 たまもたちや事みしゆ

      もたちやこと

    又 たまもちにけてみしゆ

      もちにけて

    又 ささくさもこのよりてさ

      もころ

 

730 一 きしやはつくりきよきしやは

      おなりしやゑけはひ

    又 よへ、みちやる、いめの、まよ、なかの、

      いめの

    又 いめや、あとなもの、いめや、

      うせなもの、

    又 おなり、たちへ、ともて、

      つくり、たちへ、ともて

 

731 一 あられ、なの、とりの、くち、なりの、

      とりの、ゑけ、こいの

    又 のう、みちへか、おひきよる、いきや、

      みちへか、おひ、きよる

    又 きみ、みちへす、おひ、きよれ

      ぬし、みちへす、おひ、きよれ

 

    嘉靖廿八年巳酉のとしきみ

    てつりのももかほうことの時に

    十月廿一日ひのとのみのへにきこゑ

    大きみきのみ御まへより給申候

 

732 一 きこゑ大きみきや、おほつ、       (1513)

      せち、おろちへ、あちおそいに、

      みまふて、きみきみや、おほつ、

      より、かゑら

    又 とよむせたかこか、くら  

      せち、おろちへ

    又 きこゑあんしおそいや、

      きみよ、ほこりよわちへ

    又 とよむ、わうにせか、かみ、このみ、

      しよわちへ

    又 よか、なんか、あすて、あまこ、あわちへ、

      からは

    又 ゑか、なんか、あすて、みきやう、

      あわちへ、からは

    又 きみきみむ、ほこて、みもん、

      あすひ、めつらしや

 

    嘉靖廿八年巳酉のとしきみてつり

    のももかほうことの時に十月十三日

    つちのとのとりのへのうまの時に

    きみかなしのみ御まへより給申候

 

733 一 きこゑきみかなし、さしふ、

      おれかわて、しよりもり、おれ

      わちへ、なさいきよもいしよ、

      きみふさて、ちよわれ

    又 とよむきみかなし、むつき

      おれなおちへ、またまもり

      おれわちへ

    又 なさいきよもい、あち

      おそい、み、まふてす、おれ

      たれ

    又 あか、かいなて、あちおそい、

      かいなててす、おれたれ

    又 てるかはは、のたてて、すへ

      とめて、おれわちへ

    又 てるしのは、のたてて、ませ

      とめて、おれわちへ

    又 なさいきよもい、あち

      おそい、しよりもり

      ちよわちへ、大きみに、

      しなわ

 

734 一 きこゑきみかなし、           (334)

      いけな、なりかわて、しより、

      おれわちへ、なさいきよ

      もいに、しまか、いのち、

      みおやせ

    又 とよむきみかなし、なりきよ

      おれわちへ、またまもりおれわちへ、

    又 さしふ五ころに、すへとめて、

      おれわちへ

    又 むつき五ころに、みまふてす、

      おれたれ

    又 なさいきよもい、あちおそい、

      およりとて、おれわちへ

    又 あか、かいなて、あちおそい、

      みまふてす、おれたれ

    又 てるかはか うさししゆ、

      此きらに、おれわちへ

    

    尚永王御代

    萬暦六年戌寅きみてつりの

    ももかほうことの時に十月十五日

    みつのとのみのへにきこへ大きみの

    み御まへあおりやへのみ御まへより

    給申候

 

735 一 きこゑ大きみきや、すへゑら

      ひやり、おれわちへ、あんし

      おそいしゆ、きみ、ほこて、ちよわれ

    又 とよむせたかこか、ませ、ねかて、

      おれわちへ

    又 いけな、きみ、よりおろちへ

    又 なりきよ、きみつきおろちへ

    又 きみきみむ、ほこて

    又 かみかみむ、ほこて

    又 あか、まふる、あちおそい、てに下、いと

      かけて、ちよわれ

 

736 一 きこゑあおりやへや、せちまさて、    (1519)

      おれわちへ、世もつせち、あち

      おそいに、みおやせ

    又 とよむくにもりや、けおそわて、

      おれわちへ

    又 さしふ、なおさ、とりよわちへ、

      おほつ、たけ、おきつめ

    又 さら、なおさ、とりよわちへ、

      かくら、たけ、おきつめ

    又 きみてつり、めつらしや、

      せちまさて、おれわちへ、

    又 みもの、あすひ、めつらしや、

      せちまさて、おれわちへ

    又 あちおそいや、いみや、からと、

      せちまさて、ちよわや

 

    尚永王御代

    萬暦六年戌寅のとしきみてつりの

    ももかほうことの時に、十月十九日ひの 

    とのとりのへにさすかさのみ御まへ

    しより大きみの御まへより給申候

 

737 一 きこゑさすかさか、すへとめて、

      おれわちへ、きらのかす、あちおそい

      まふら

    又 とよむ大きみきや、ませ、ねかて、

      おれわちへ

    又 きこゑ大きみちよ、とこゑ、やり

    又 とよむせたかこと、ゑりちよ、

      やり、かわちへ

    又 あちおそいと、とももすへ、きみ

      ふさて、ちよわれ

 

738 一 しより大きみきや、さしふ、

      ゑらて、おれわちへ、嶋か命、

      あちおそいに、みおやせ

    又 とよむくにおそいきや、さしふ、 

      おれなおちへ

    又 おほつゑか、とりよわちへ、しより

      もりおれわちへ

    又 かくら、きらなおちへ、またま

      もり、おれわちへ

    又 いみやからと、あちおそいや、

      てもこ、いろ、てかや、あかて、ちよわる

 

    尚永王御代

    萬暦十五年丁亥のとしきみてつりの

    ももかほうことの時に十月十八日みつ 

    のとのとりのへのさるか時せんきみの

    み御まへより給申候

 

739 一 きこゑせんきみきや、なりきよ、     (210・296・1379)

      おれふさて、なさいきよもい、

      わうにせ、せちまさて、ちよわれ

    一 とよみきみ、とよみか、いけな、

      おれなおちへ

    又 みものうちの、まみやに、あすて、

      なおちへ、からは

    又 かわるめの、まみやに、ほこて、

      なおちへ、からは

    又 さしふ五ころに、おれなおちへ

      からは

    又 むつき七ころに、みまふてす、

      おれたれ

    又 しよりもり、ちよわる、あか、なさい

      きよ、わうにせ、すへなかく、せち

      まさて、ちよわれ

    又 またまもり、ちよわる、あか、なさい

      きよ、わうにせ、すへなかく、せち

      まさて、ちよわれ

 

    尚寧王加那志御代

    萬暦三十五年丁未のとしきみ

    てつりのももかほうことの時に

    十月十日つちのとのみのへのうし

    の時にきこゑ大きみのみ御まへ

    より給申候

 

740 一 きこゑ大きみきや、さしふ、       (150)

      おれなおちへ、あちおそいしよ、

      とももすゑ、すへまさて、ちよわれ

    又 とよむせたかこか、むつき

      おれふさて

    又 いけな、きみ、あとへて、なりきよ、

      そろへて、

    又 あんしおそいきや、おこと、

      わうにせか、おこと

    又 とし八とせ、なるきやめ、ゑか、 

      八とせなる、きやめ

    又 きみてつり、まとうさ、みもの

      あすひ、まとうさ

    又 大ころた、あとへて、もりはへ

      こた、そろへて

    又 きみ、いきよい、けに、あれ、かみ、

      つかい、たに、あれ

    又 あかてちやか、よいつき、てた、か

      みたち、とよて

    又 てるかはむ、ほこて、いちろこむ、

      ほこて

 

741 一 大きみきや、まふる、てたかすへ、    (151)

      あちおそい、天きや下、すへまさて、

      ちよわれ

    又 せたかこか、みまふろ、すへまさる、

      わうにせ

    又 おきも、うちの、御さうせや、

      あけとまに、たとへて

    又 あよか、うちの、おさうせや、

      あけたちに、たとへて

    又 きみきや、世ねん、けらへて、

      ぬしきや、世ねん、けらへて、

    又 てもこ、はし、かけわちへ、

      みもの、はし、かけわちへ

    又 うらおそいに、ちよわちへ、世の

      つちに、ちよわへ

    又 いへの、いのり、めしよわちへ

      つかさ、いのり、めしよわちへ 

    又 つかさ、かす、ほこり、よわちへ

      あぬしかす、ほこりよわちへ

    又 てるかわむ、ほこり、よわちへ、いちこむ、

      ほこり、よわちへ

 

742 一 きこゑあおりやへや、きみきや

      すへ、おれわちへ、あちおそいに、おほつ、

      とよむ、きみ、きや、せち、みおやせ

    又 とよむくにもりや、ませねかて

      おれわちへ

    又 てたかすへあちおそい、すへ

      まさる、わうにせ

    又 おほつせち、あらきやめ、

      きみきやせち、あらきやめ

    又 天きやした、おそて、しより

      もりふさよわ

 

    尚寧王加那志御代

    萬暦三十五年丁未のとしきみ

    てつりのももかほうことの時に

    十月十五日みつのとのとりのへのうし

    の時にさすかさのみ御まへ

    しより大きみのみ御まへせんきみの 

    み御まへより給申候

 

743 一 きこゑ、さすかさか、さしふ       (204)

      おれかわて、とももとの、世そう、

      せち、あちおそいに、みおやせ

    又 とよむさすかさか、むつき

      おれなおちへ

    又 けおのうちは、おし

      あけて、しよりもりおれわちへ

    又 もちろうちは、つきあけて

      またまもりおれわちへ

    又 あんしおそいよほこて

      たたみきよ、世、ほこて

 

744 一 しより大きみきや、首里         (209・295・1378)

      もりおれわちへ、あんしおそい

      しよ、せちまさて、ちよわれ

    又 とよむくにおそいきや、またま

      もりおれわちへ

    又 あちおそいきや、おより、

      わうにせか、おより

    又 きらのかす、おれわちへ、ゑかの

      かす、おれわちへ

    又 おれらかす、みまふら、あすは

      かす、みまふら

 

745 一 きこゑせんきみきや、すへ        (211・297・1380)

      とまいて、おわちへ、あんし

      おそいに、しまか、いのち、みおやせ

    又 とよむきみ、とよみきや、ませ

      ねかておれわちへ

    又 あまみやから、すへの、きみ、やれは

    又 しねりや、から、あへちへ、きみ、やれは、

    又 さしふ五ころに、みまふてす、おれたれ

    又 むつき七ころに、かいなててす、

      おれたれ

    又 大きみきや、御さうせ、てるかはは、

      のたてて

            

         昭和九年三月

        尚侯爵家原本と校合復

          我那覇朝義