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首里天きやすへあんしおそいかなし

 

しま中おもろ御さうし

天啓三年癸亥三月七日

 

第十八

 

1249 一 みやくすく、こかねし、        (1219)

       ゆかる、こかねし、

       こかねしに、こいや

     又 ゑなふくに、のぼて

       てたが、まへ、のぼて、

     又 かなかふと、こいや

       かなよろい、こいや

     又 あか、おとぢやの、三人

       あか、おとぢやの、四人

 

1250 一 さんこ、とゆだし、          (1220)

       ゆかる、とよだし、

       てだきよら、まさるてた

     又 大たうのまへに、おとち、

       こいつめや、てだきよら

     又 ゑなふくの、はんた、

       よりだちの、はんた

 

1251 一 ゑなふくの、世、まさり、       (1221)

       けらへて、ちよわちへ、

       みやかり、ほこりよわちへ

     又 くにのねの世まさり

 

1252 一 たかかわの、みづは          (1222)

       よこす、物やてや、

       ぬきやけ、みづ、

       かいなで、みづせまし

     又 おやかわのみつ、よこす

 

1253 一 大くすく、おわる、          (1223)

       世かけにせ、あちの、

       みちや、づれが、み物

     又 くにのねに、おわる

     又 いとかずの、つかい

       ねくにの、つかい

 

1254 一 大くすく、おやいくさ、        (1224)

       ちやかに、とよみいくさ、

       みちへど、み、あぐも

     又 くにのねの、おや、いくさ、

 

1255 一 きこへ大くすく、           (1225)

       み、あがる、ちやう、たてて、

       しげち、もちよせて、

     又 とよむ大くすく

 

1256 一 おたこ、なつらしや、         (1226)

       あさと、しなて、かなて、

       あんしに、おもわれれ

     又 わなの、あら、かない

     又 ひやくな、はつ、かない

       あさと、しなて、かなて

 

1257 一 ひやくなわ、うらばゑ、        (1227)

       ふけは、あおりやへ、

       なさ、まぶりよわちへ

     又 わりうらは、うらばへ、ふけは、

     又 おれつむ、けもりやか、たては

 

1258 一 ひやくな、うらしろ、         (1228)

       ふけは、うらうらと、

       わかきみ、つかい

     又 わかうらは、うらしろ、ふけは

     又 てかすは、こば、はな

       さきよら

     又 かひやるは、なみ

       はな、さきよら

 

1259 一 わなの、おもやこが、         (1229)

       みやり、ほしや、ひやくなの、

       よせもい、かなし

     又 わなの、まちやりこが、

     又 かつお、だけ、のぼて、

       みやり、ほしや

 

1260 一 ひやくな、から、のぼて、       (1230)

       ねくに、から、のぼて、

       しまそろて、ともも

       すゑ、みおやせ

     又 しよりもり、ちよわる、

       おきやかもい、かなし

 

1261 一 ひやくな、からかねて、        (1231)

       つれる、つれ、つれて、

       かほうお、しより、おやくに

     又 さきよた、から、かねて

 

1262 一 たまくすく、おわる、しまの      (1232)

       ぬしてだ、とももとの、

       ふまわり、しよわちへ

     又 くにのねにおわる

     又 けおの世かるひに

 

1263 一 たまくすくもりくすく         (1233)

       いみやこ、より、ももと、

       世す、ちよわれ

     又 たたみきよに、おきよくむに

 

1264 一 あまつつは、あめたもす、       (1234・1541) 

       むらね、あまつつは、

       あいづまは、いきや

       かせ

     又 あまつつは、くれ

       たもす、むらぬ

 

1265 一 たまくすく、おわる          (1235)

       いぢへき、きよらてたよ、

       此世、かけつめて、ちよわれ

     又 くにのねに、おわる、いぢへき、

       きよら、てた

 

1266 一 くむこもり、まだまもり、       (1236)

       くすく、大きみに、しられれ

     又 みちゑりきよが、さしふ、

       かみにしやが、むつき

     又 あかべとり、せせと、まむが、

       とりせせと

 

1267 一 おぎやかしぎや、おもろ、       (1237)

       つくしちやら、おほゑて、

       玉がはら、ふうくに、よせくすく

     又 おきやかしぎや、せるむ

 

1268 一 くむこもり、まだま          (1238)

       もりくすく、かねがなし、

       きみぼこり、けらへて

     又 ひやくな、うちに、ゑらて

       おちやる、ま人

     又 さきよたうちに、そそて

       おちやる、ま人

 

1269 一 くむこ、もりくすく、         (1239)

       おわもりは、てづて、

       世、まさる、ひやし

       うちちへ、みおやせ

     又 またまもりくすく

     又 きこへ、あが、なさきよ

 

1270 一 きこへおわもりぎや、         (1240)

       くむこもり、おれわちへ、

       なむぢや、こかね、

       もちろ、きゆる、きよらや

     又 とよむおわもりきや

     又 あやの、てたは、さだけて

 

1271 一 きこゑ、あやの、てに、        (1241)

       ぎや、すへの、ひやし、

       めづら、ひやしみおやせ

     又 とよむ、あやの、てにぎや

     又 くむこもりおれわちへ

 

1272 一 きこへ、あやの、天ぎや、       (1242)

       くむこもり、おれわちへ

       すへの、ひやし、めつら、

       ひやし、みおやせ

     又 とよむあやの、天か

     又 なさきよもいが、み御まへ

 

1273 一 よたいよきが、おもろ、        (1243)

       つくしちやら、おほへて、

       けらへて、とももと、ちよわちへ

     又 おぎやかしぎや、おもろ

     又 きこゑたまくすく

 

1274 一 やかぶ、のろけはや、のろ、      (1244)

       せくたち、たちよわる、とよみ

     又 たけこらが、かみにしや

       が、せくたち

 

1275 一 いとかすに、おわる、         (1245)

       てだ、ゑぞの、てだ、

       みちゑ、みちまわて

     又 やかぶ、かち、あよむ、てだ

 

1276 一 いとかす、てだよ、あんし       (1246) 

       おそい、てだよ、あまへて

       かかちよわれ

     又 けおの世かるひに

     又 けおのきやかるひに、

     又 うらさきに、つかい、

       がなはに、つかい

 

1277 一 いとかす、てだ、あんしおそい、    (1247)

       てだよ、世、そわる、ひやし、

       うちちへ、みおやせ

     又 けおの世かるひに

     又 けおのきやかるひに

     又 くらまる、もたちへ、

       みとろは、もたちへ

     又 わたさは、わたせ、

       くださは、くだせ

 

1278 一 ちゑねん、おわる、          (1248)

       わかきよ、やぐめさよ、

       ふなこし、こまらや

     又 さきに、おわる、わかきよ、

 

1279 一 せしきよ、かなくすく、

       ゆかる、かなくすく、

       おもやげの、くすく、

       てだが、ほこりよわちへ

     又 いとかすの、ねくに、

       たまくすく、まくに

 

1280 一 せしきよ、かなくすく、

       世かる、かなくすく、

       玉よせ、くすく、

       てだす、世わ、ちよわれ

     又 いとかすのねくに

       たまくすくまくに