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第四

 

あおりやへさすかさの

おもろ御さうし

 

天啓三年癸亥三月七日

 

152 一 きこゑ、あおりやへや、いけな、     (169)

      なりかわて、しよりもり、おれ

      わちへ、かくら、せち、あんしおそいに、

      みおやせ

    又 とよむ、あおりやへや、なりきよ

      おれかかわて、またまもり、おれ

      わちへ

 

153 一 きこゑ、あおりやへや、かくら 

      の、しけうち、あや、よりも、ふれ

      まて、おきやかもいに、みおやせ

    又 とよむ、あおりやゑや

 

154 一 きこゑ、あおりやへや、せち、ま

      さて、あすへは、てるかはか、

      てりよる、やに、きよらや

    又 とよむ、あおりやゑや

 

155 一 きこゑ、あおりやへや、世の、

      まさて、よの、つんし、かみてたの、

      せち、もちやり、ちよわれ

    又 とよむ、あおりやへか

 

156 一 きこゑ、ありやへ、かけさより

      やまさり、またま、こかね、も

      ち、みちろ、くすく

    又 とよむあおりやへか

 

157 一 きこゑ、あおりやへや、しけうち、

      あや、かけわちへ、ちよらの、はな

      の、さい、わたる、みもん

 

158 一 きこゑ、あおりやへや、くすく、  

      おとん、けらへて、かくらの、けおの、

      うちに、ある

    又 とよむあおりやへや

 

159 一 きこゑ、あおりやゑや、あか

      るいの、かね、ある、こかね、

      はなの、さきよのは、あお

      りやゑや、おれよみきや、

      おれわちへ

    又 とよむあおりやゑや

 

160 一 きこゑ、あおりやゑや、ち天の、

      せち、おろちへ、おきやかもいに、

      みおやせよ、ともゝと、す、ち

      よわれ

    又 とよむあおりやゑや

 

161 一 きこゑ、あおりやへ、もゝ

      あちより、まさる、なさい

      きよもい、とよまちへ、あ

      おりやゑ、つかい

    又 とよむ、あおりやへや、

 

162 一 あおりやへは、なさいきよ、

      おやまよわちへ、きみの、つんし、

      つかい、

    又 くにもりきや、なさいきよ

 

163 一 きこゑ、あおりやへや、しまうち、

      きみやれは、あおりやゑや、

      しまうちゑきや、おれわちへ

    又 とよむあおりやへや

 

164 一 きこゑ、あおりやへや、中かみに、

      てつて、あちおそいしよ、てつて、

      ふさよわれ

    又 とよむ、あおりやへや、かな、

      ひやふに、てつて

 

165 一 せりよさに、とよむ、きこゑ、

      あおりやへや、あちおそいに、

      くに、てもち、みおやせ

    又 すへの、きみやれは、ふさい、きみやれは

 

166 一 きこゑ、あおりやへや、なさい

      きよ、かなしけや、よかほう、かな

      ふくに、ちよわれ

    又 とよむ、あおりやへや

 

167 一 きこゑ、あおりやくや、なさい

      きよか、よそいるもり

    又 とよむあおりやへや

 

168 一 きこゑ、あおりやへや、千萬の、

      もちよる、おきやかもい

      しよ、かけて、ふさよわれ

    又 とよむ、くにもりか、千萬の

      もちよる、おきやかもいす

 

169 一 きこゑ、あおりやくか、いけな、     (152) 

      なりかわて、しよりもり、

      おれわちへ、かくら、せち、あち

      おそいに、みおやせ

    又 とよむ、あおりやへや、なり

      きよ、おれかわて、またま

      もり、おれわちへ

 

170 一 きこゑ、あおりやへは、すへ

      とめて、おれわちへ、わかきよ

      もいに、よかけすへ、みおやせ

    又 とよむ、くにもりきや、ませ、

      とめて、おれわちへ

 

171 一 あおりやへか、みやの、とよみ、     (1127)

      あちほこる、おみやの、とよみ

    又 せたかこか、みやの、とよみ、

      あんしほころ、おみやの

 

172 一 きこゑ、あおりやへや、けさ

      よりや、まさり、しよりもり、

      もちなちへ、けおの、うち、

      もちよる、なちへ、とよま

    又 とよむ、くにもりきや、むか

      よりや、まさり、またまもり、

      もちなちへ、けおの、うちに、

      もちよる、なちへ、とよみ

 

173 一 きこゑ、さすかさか、もゝと、      (1520)

      ちよわれ、あちおそい、のちま

      さり、百あち、なおしよわれ

    又 とよむ、さすかさか

    又 きこゑ、あちおそいか

 

174 一 きこゑ、さすかさか、しま

      うち、あんしおそいや、きみしゆ

      よの、くき、さゝまへ

    又 とよむ、さすかさか

    又 おほつ、おわちへ、やちよを、

      首里もり、まふらに

 

175 一 きこゑ、さすかさか、おれて

      いのり、よわれは、すゑまさて、

      よださちへ、ちよわれ

    又 とよむ、さすかさか

    又 しよりもりくすく

    又 またまもりくすく

 

176 一 きこゑ、さしかさか、

      とよむ、大きみや、もゝ

      しま、そろへやり、みおやせ

    又 とよむ、さすかさか

    又 しよりもり、いのらに

    又 またまもり、いのらに

    又 きこへ、あちおそいや

    又 とよむ、あんしおそいや

    又 けお、まさり、あちおそい

    又 ふた、まさり、あちおそい

 

177 一 きこゑ、さすかさか、

      とよむ、大きみや、さすかさ

      す、なさいきもい、まふら

    又 とよむ、さすかさか

 

178 一 きこへ、さすかさかよ、ともゝと

      さにして、ちよわれ、

    又 とよむ、さすかさに、しより

      もりくすく、またまもりくすく

 

179 一 きこへ、さすかさか、

      せち、やしは、たに又たよ

    又 とよむ、さすかさか

    又 くめ、けすに、ききやせ

    又 かき、となき、みれつな

 

180 一 きこゑ、さすかさか、

      ゑ、け、せい、やりよわ

    又 とよむさすかさか

    又 しま中の、わかいきよた、

      まさの、きも、そろい 

 

181 一 きこへ、さすかさか、きみ

      ほこり、ふう国、うちよせれ

    又 とよむ、さすかさか

    又 首里、もりくすく、ま玉もり城 

 

182 一 きこへさすかさか、ひやしの、

      つち、うたは、きみ、かなしけさ

    又 とよむさすかさか

    又 しよりもりくすく

    又 またまもりくすく

 

183 一 きこゑさすかさか、よ、そ

      わる、あやこ

    又 とよむ、さすかさか

    又 もり、おとちやは、さてけて

 

184 一 きこへさすかさか、こへやて、おきもやすま    (201)

    又 とよむさすかさか

 

185 一 きこへさすかさか、あまへ

      わちへ、あすひよわ

    又 とよむ、さすかさか

    又 けおの、うちは、をしあけて、

      さんこおり、つきあけて

    又 しよりもり、おれわちへ

    又 またまもり おれわちへ

 

186 一 きこへ、さすかさか、ともゝと

      はやせ、おれわ

    又 とよむさすかさか、ともゝと

    又 しよりもりくすく

    又 またまもりくすく

 

187 一 さすかさ、さすかさ、とよみわれ

      ゑみ物、よせす、つなり

    又 きみの、あんし、あちす

 

188 一 さすかさに、すゑの、ひやし       (1514)

      めつら、ひやし、みおやせ

    又 きみのあんしに

 

189 一 きこゑ、さすかさか、たくに

      とよて、おれわちへ

    又 とよむさすかさか

    又 しよりもりくすく

    又 またまもりくすく

 

190 一 きこへさすかさか、もゝすへこれとよむ

    又 とよむさすかさか

    又 しよりもりくすく

      またまもりくすく

 

191 一 きこへさすかさか、つゝみの

      あちなり、かなしふう

      くに、うちよせれ

    又 とよむさすかさか

 

192 一 きこへさすかさか、あちの、

      つち、なさいきよ

    又 とよむさすかさか

 

193 一 きこへさすかさか、よかほう、あまへ

    又 とよむさすかさか

 

194 一 いはかわの、もりに、さすかさか

      嶋なふし、おれわちへ

    又 おやかわの、もりに、

    又 おろく、よこたけに

 

195 一 きこへ、さすかさか、

      もちろかちへ、あすへは、もゝすへ、

      おきやかもいしゆ、ちよわれ

    又 とよむさすかさか

    又 いしゑけり、あちおそい

    又 てたか、うさし、ちよわれ

    又 ゑそにやすへ、あちおそい、

      いちる、うさし、ちよわれ

    又 かわるめの、みうちに、

      きみほこり、けらへて

    又 しより、もりくすく、

      きらのかす、おれらに

    又 またまもりくすく 月の

      かす、おれらに

 

196 一 きこゑ、さすかさ、おこの

      みの、たかさ、あけ、くもの

      あさひさす、やに

    又 とよむさすかさか

 

197 一 しよりもり、ち よわる、

      きこへ、あちおそいや、

      ひやくさ、のち、いのて、みおやせ

    又 またまもりくすく

 

198 一 きこへ、さすかさか、

      あかるいに、かよて

    又 とよむ、さすかさか、

      てたかあなに、かよて

 

199 一 きこへ、さすかさか、

      けおの、うちは、おしあけて、

      しよりもり、おれわちへ、

      きみきや、こかねすへ、

      天つきにみよやせ

    又 とよむ、大きみきや、もちろ

      内は、つきあけて、

      またまもり、おれわちへ

    又 年、三とせ、なるきや め、

      しより、もり、おもかしや

    又 とし四とせ、なるきや め

      またまもり、おりかしや

    又 しよりもり、かけふせる、

      てにつきの

    又 またま、もり、しきふせる

    又 てるかはか、あかる、やに、てりおそて

 

200 一 きこゑ、さすかさか、きみ

      きや、まふり、よわる、たみ

    又 とよむさすかさか

 

201  一 きこへ、さすかさか、こへ       (184)

      やて、おぎも、やすま

    又 とよむさすかさか 

   

202 一 きこへ、さすかさか、おほ  

      つゑが、おれわちへ、あち

      おそいしよ せぢ、とよて、

      ちよわれ

    又 とよむ、大きみきや、かくら

      ゑか、とりよわちへ

    又 年六とせ、なるきや め、

      きみ、てつり、まとうさ

    又 きら、なふさ、とる、きやめ、

      み物、あすひ、めつらしや

    又 あんしおそいきや、おより

      此きらに、おれわちへ、

    又 このみ、しま、なふちへ、

      このゑかに、おれわちへ、

    又 てたか、うさし、やれは、

      しよりもり、まさて、

      あんしおそいしよ、せち

      とよて、ちよわれ

 

203 一 きこへさすかさは、まふる、       (720)

      きみ、やれは、くもこ

      いろ、てりや、あかて、ちよわれ

    又 とよむ、大きみや、かいなて、

      きみやれは

    又 しよりもり、ちよわる、

      いせゑけり、あちおそい

    又 またまもり、ちよわる、

      あか、かいなて、あちおそい

    又 あまみやから、あいちへ、きみやれは

    又 しねりやから、つほこ、きみやれは

    又 てるかはか、おことす、

      てるしのか、御ことす

 

204 一 きこへ、さすかさか、          (743)

      さしふ、おれかわて、

      ともゝとの、よそう、せち、

      あんしおそいに、みおやせ

    又 とよむ、さすかさか、むつき、

      おれなふちへ

    又 けおの内は、おしあけて、

      しよりもり、おれわちへ

    又 もちろ内は、つきあけて、

      またまもり、おれわちへ

    又 あちおそいに、ほこて、たゝみ

      きよ、ほこて

 

205 一 首里、大きみきや、とよむ、       (291・1374・1522)

      くにおそいきや、国 ふさて、

      ちよわれ

    又 けおのうちに、もどて、

      もちろ内に、もどて

    又 なさいきよもい、あちおそい、

      なさいきよもい、たゝみきよ、

    又 あまこあわちへ、ならて、

      みきやうあわちへ、ならて

    又 あけまとし、ならは

      むかうとし、ならは、

    又 きみてつり、ほこり、かみ

      つかい、このめ

    又 けおとまに、よりおれや、

      ゑかゑらひの、よりおれや

    又 よりみちゑの、おより、

      せち、よせの、おなふさ

    又 おれらかす、まふら、

      あすはかす、かいなてら

    又 しより、大きみきや、

      すゑ、ゑらひやり、おれわちへ

      きみきや、せち、もち

      よろ、なちへ、みおやせ

    又 とよも、国もちきや、

      ませ、ゑらひやり、おれわちへ

    又 しよりもり、ちよわる、

      ゑそにや、すへ、あちおそい

      またまもり、ちよわる、

      てたかすへ、あちおそい

    又 み物の、まみやに、くに、

      あかりは、あふらちへ

    又 かわるめの、みうちに、

      きみしない、あふらちへ

    又 きこへ、大きみちよ、

      ゑりちよ、やりかわちへ、

 

206 一 しより、大きみきや、          (292・1375)

      すゑ、えらひやり、おれわちへ、

      きみきや、せち、もち

      よろ、なちへ、みおやせ

    又 とよも、國もちきや、

      ませ、ゑらひやり、おれわちへ

    又 しよりもり、ちよわる、

      ゑそにや、すへ、あちおそい

    又 またまもり、ちよわる、

      てたかすへ、あちおそい

    又 み物の、まみやに、くに、

      あかりは、あふらちへ、

    又 かわるめの、みうちに、

      きみしない、あふらちへ

    又 きこへ、大きみちよ、

      ゑりちよ、やりかわちへ、

 

207 一 しより、大きみきや、          (89・293・1376)

      此ゑりの、よりおれや、すゑに、

      きやめ、まちよく、ちよわれ

    又 とよむ、國おそいきや、

      此きらのつきおれや

    又 たゝみきよ、きも、みちへて、

      あすて

    又 み、もん、きよら、あふらちへ、

      おほつ、たけ、よきちへ

    又 くにふさい、おしたて、

      かくらもり、ひゝちへ

    又 大きみに、よし られ

      てるかはに、のたてれ、

  

208 一 しより、大きみきや、          (294・1377)

      首里もり、おれわちへ、あちおそい

      しよ、せぢ、ま さて、ちよ

      われ

    又 とよむ、きみ、とよみきや、

      ませねかて、おれわちへ

    又 あまみやから、すへの、

      きみ、やれは

    又 しねりやから、あいちへ、

      きみ、やれは

    又 さしふ、五ころに、みま

      ふてす、おれたれ

    又 むつき、七ころに、かい

      なててす、おれたれ

    又 大きみきや、御さうせ、

      てるかはは、のたてゝ

 

      萬暦三拾五年ひつゝの

      年拾月十日つちの、との、

      みのへ、きみ、てつりの、もゝかほう

      ことの、時に、しより、大きみの、

      御まへ、より給う

 

209 一 しより、大きみきや、          (295・744・1378)

      首里、もり、お〇わちへ、     〇書き損じ

      あちおそいしよ、せち

      まさて、ちよわれ

    又 とよむ、くにおそいきや、

      またまもり、おれわちへ

    又 あちおそいか、おより、

      わうにせか、おより

    又 きらのかす、おれわちへ、

      ゑかのかす、おれわちへ

    又 おれらかす、みまふら、

      あすばかす、みまふら、

 

      萬暦十五年ゐの年拾月

      十八日みつのとのとりのへ、せの

      きみの、御まへの、かかり、かわり、

      めされし時に給う

 

210 一 きこへ、せんきみきや、         (296・739・1379)

      なりきよ、おれふさて

      なさいきよもい、わう

      にせ、せち、まさて、ちよわれ

    又 とよむ、きみ、とよみきや、

      いけな、おれ、なふちへ

    又 みもん、内の、まみやに、

      あすて、なふちん、からわ

    又 かわるめの、まみや に、

      ほこて、なふちへ、からわ

    又 さしふ、五ころに、おれ

      なふちへ、からわ

    又 むつき、七ころに、みまふてす、

      おれたれ

    又 しよりもり、ちよわる、あか、 

      なさいきよ、わうにせ、すゑ

      なかく、せち、まさて、ちよわれ

    又 またま、もり、ちよわれ、あか、

      なさいきよ、わうにせ

 

      萬暦三十五年ひつしの年

      十月十日つちのとのみのへに

      せんのきみの御まへより給申

 

211 一 きこゑ、せんきみきや、         (297・745・1380)

      すゑ、とまいて、おれわちへ、

      あちおそいに、嶋か、のち、みおやせ

    又 とよむ、きみ、とよみきや、

      ませ、ねかて、おれわちへ

    又 あまみやから、すへの、きみ、

      やれは

    又 しねりやから、あいちへきみ

      やれは

    又 さしふ、五ころに、

      みまふてす、おれたれ

    又 むつき、七ころに、かい

      なてゝす、おれたれ

    又 大きみきや、御さうせ、てる

      かはは、のたてゝ