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首里ゑとのおもろ御さうし

 

第十一

 

556 一 あかるいの、大ぬし、くか

      おもいくわ、てたのかた、

      もちろちへとおわる

    又 てたかなの大ぬし

 

557 一 あかるいに、さくはな、         (1409)

      天とよて、さくはな

    又 うきおほちか、おわにや、

      ゑん、けらへ、あらまし

    又 くむさうすや、ちよむ、

      みちへ、いちへ、いき、ぬは、まし

    又 くたるつち、や、ちよむ、

      みちへ、いちへ、あよ、ぬは、まし

 

558 一 おもとたけ、つかさこ、         (1410・1443)

      くめの、しま、おわちへ、

      世なおしか、おわちへ

    又 きちやらたけ、つかさこ

      なさか、まへ、おわちへ

    又 しよりもり、あちおそい、とももすへ、

      あんしおそいす、ちよわれ

    又 またまもり、あちおそい、

      とももすへ、あちおそいす、

    又 やへま、しま、きやめむ、

      はたら、しま、きやめむ、

      とももすゑ、あちおそいす、

    又 いなくに、きやめむ、

      はてるま、きやめむ、

      とももすゑ、あんしおそいす

    又 なわ、わたちへ、いとわたちへ、

      とももすゑ、あんし

      おそいす、ちよわれ

 

559 一 おほつおて、みれは、          (1411.1499)

      さいよこ、してへ、みれは、

      あやみやの、めつらしや

    又 中ち、あやみやに、

      ゑんけらへ、あかる、

    又 中ち、くせみやに、

      むか、けらへ、ありる

    又 まとよたか、つかいしよ、

      くめの、しま、おわちやれ

    又 あか、ころた、つかいしよ、

      なさか、しま、おわちやれ

    又 うきおほちか、世、やてや、

      もも、かめむ、すへまし

    又 あやみやの、大ころ、

      あまこ、あわちへ、もとらめ

    又 あやみやの、ころころ  

      みかう、あわちへ、もとらめ

 

560 一 あらかきの、うき            (1412)

      おほちか、もりに、あか、なさす

      ふため、まさりよわれ

    又 大さとのとよみもり

      おれわちへ、あか、なさす

    又 大さとの、ねたてもり、

      おれわちへ、あか、なさす

    又 あらかきの、いなみね、

      おれわちへ、あか、なさす

    又 十いろ、あしやけ、八いろ、

      あしやけ、このて、

      あか、なさす、ふため

    又 百かめは、八十かめは、

      すへて、あか、なさす

    又 おもいきみ、けらへきみ、

      てつて、あか、なさす

 

561 一 きこゑ大きみきや、           (35・1413・1456)

      おしやたる、せいくさ

      あちおそいしゆ、よそろいれ

    又 とよむ、せたかこか

    又 あはれ、かなし、きみはい

       しま、うちすてす、もとりよれ

    又 あはれ、かなし、きみはゑ、

      くに、うちしてす、もとりよわれ

    又 もりやへこた、ちやくにして、

      しま、うちしてす、もとりよれ

    又 大ころた、ちやくにして、

      くに、うちしてす

    又 ゑそこ、かす、ころたよ、

      しま、うちしてす、もとりよれ

    又 みおうね、かす、ころたよ、

      あおてす、もとりよわれ

    又 おほつきやめ、とよて

 

562 一 よなは、わりきやねや、         (1414)

      すつの、わりきやねや

    又 くにの、うきくもと

      くにの、たたみきよと

 

563 一 たかち、あやみやに、          (1415)

      あや、きやね、おしあい、しゆわれ

    又 中ちくせみやに

 

564 一 あまみや、きみはゑや、         (1416)

      けおの、きみはいや、

      ももと、てつられれ

    又 くしかわの、つかい

      かなふくの、つかい

    又 いちやいちや、くち、おいみき

      かなちや、くち、おいみき

    又 まとよたは、しちやけて、

      あかころは、しちやけて

    又 あやみやの、ころた、

      たちより、ゐより、まちより

 

565 一 あらかきの、もりに、          (1484)

      たりる、このみるやに、つかい

    又 おきおほちきや、もりに、

    又 うみや、けらへわちへ

    又 まみや、けらへわちへ

 

566 一 ゑんこ、とよたしゆよ、         (1432・1485)

      もも、あんしやらは、やちよむ、

      ゑやれ、とよむ、あちおそい

    又 よかる、とよたしゆよ

    又 きこゑあちおそいや

    又 とよむあちおそいや

 

567 一 ゑんこ、とよたしゆよ、         (1433)

      よかる、とよたしゆよ

      おもいきみ、けらへきみ、

      きよらや、てた、

      けらへて、ちよわれ

    又 たが、ためが、たほう、

      たが、ためが、よしも

    又 おもいくわの、ためす、

      きみよしきや、ためす

 

568 一 ふくじ、きまのしゆよ、

      よかる、きまのしゆよ

      おもい、こて、けらへ

    又 うねくすくけらへ

      大くすくけらへ

    又 かさす、わかてたよ

      まもれ、わかてたよ

    又 いし、ちやうは、たてて、

    又 かな、ちやうは、たてて

 

569 一 ふくじ、きまのしゆよ、         (1420)

      てたよ、みちやる、まさり

    又 よかる、きまのしゆよ、

    又 かさす、わかてたよ

 

570 一 いやか、とよたしゆよ、         (1421)

      まくし、とよたしゆよ、

      おやより、このて

    又 かさす、わかてたよ、

      まもん、わかてたよ

    又 うまの、とし、きよもの

    又 うまれ、とし、きよもの

 

571 一 いやく、とよたしゆよ、         (1422)

      まくし、とよたしゆよ、

      うらきらしや、みほしや

    又 はなれ、おる、あんは、

      とわけ、おる、あんは、

    又 かわはんた、おりやり、

      ここはんた、うれは

    又 かさす、わかてたの、

      まもの、わかてたの

    又 うち、あよみか、みもん

      ふれまへか、みもん

    又 まへに、かち、よてこう、

      そいに、かち、よてこう

 

572 一 きみよしか、さしふ、          (1457)

      てるくもは、いきやる、さうす、

      あてか、くもてより、いてたる、

      またまより、いてたる

    又 たけか、くまもとに、

      もりか、くまもとに

 

573 一 きみよし、きみの、           (1458)

      きみよ、ほこちよわちへ、

      あんしおそいや、ももと

      世す、ちよわれ

    又 きみおそい、きみの、

      きみ、ほこりよわちへ

    又 きこゑあちおそいか

    又 とよむあちおそいか

    又 またいらの、あさいに

    又 おとかねの、まころく

    又 のち世かる、まころく

 

574 一 きこゑ、せんきみきや、         (1459) 

      ましけす、まけらへしよわちへ

    又 とよむせのきみか

    又 きこへあんしおそいや

    又 とよむあちおそいや

    又 こみかすたかへ

 

575 一 おきやか、あちはいや          (642・1460)

      てわん、おきも、はやさ

    又 はたみ、いくさこ

    又 中くすくおもい

    又 きもたかのおもい

 

576 一 あおりやへ、きみの           (1489)

      けらへ、みもん

    又 きみおそいきみの

    又 たにま、御み事る

    又 けにま、御み事る

    又 あかくちやに、よいつちへ 

    又 せるままに、よいつちへ

    又 せたかこか、み御まへ

    又 あちおそいか、み御まへ

    又 ももかめは、すゑて

    又 やそかめは、すへて

    又 きみつかい、たりる

    又 ぬしつかい、たりる

 

577 一 くめの、こいしのか、          (1454)

      ももすへ、とよむ、きこへる、もり

    又 ももうら、こいしのか

    又 きこへあんしおそいか

    又 とよむあちおそいか

 

578 一 くめの、こいしのか、          (1503)

      ゑ、け、みのかか、うちちへ、とよみ

    又 ももうら、こいしのか

    又 けおの世かるひに

    又 けおのきやかるひに

 

579 一 くめの、こいしのか、          (1504)

      世らせ、あかす、おとん

    又 ももうらこいしのか

    又 きこへあちおそいか

    又 とよむあちおそいか

 

580 一 くめのこいしのか、           (1505)

      ももうらこいしのか、

      せたかさ、とよみ、よわる、たたみ

    又 きこゑあんしおそいか

      とよむあちおそいか

    又 くし、かわの、もりに、

      かなふくの、もりに

 

581 一 せたかこかは、たにま、         (1506)

      御み事る、こいしのす、

      もちよろゑて、みおやせ

    又 あちおそいや、たにま、

      御み事る、こいしのす、

    又 あかくちやか、てるちろ 

    又 せるままか、てるちろ

    又 さしふは、おもろは、せらす

      むつきは、せるむは、しらす

 

582 一 くしかわの、またまうちは、       (1507)

      けらへて、よく、けらへて、

      まさり、ゆわる、せたかこ

    又 かなふくの、またま

      うちは、けらへて

    又 たうの、ふねせに、

      こかね、もちよせる、

      くすく、よく、けらへて、

    又 やまと、ふねせに

      こかね、もちよせる、くすく

 

583 一 おにの、きみこゑや、

      みやけ、ほしやす、ありよわれ、

      こかね、うちの、世そう

      せち、みおやせ

    又 きこへあんしおそいや

      みやけほしやす、ありよれ

    又 とよむあちおそいや

    又 あやもとろ、めしよわちへ、

      よりいちゑ、こかねさしよわちへ

    又 よきの、はやみちやに、

      こかねくら、かけて

    又 ゆきの、そにめきに、

      なむちや、くら、かけて

 

584 一 おにのきみはいや、

      やちよこ、いよやに、

      おそて、ちよわれ

    又 おそい、きみはゑや

    又 おにす、いてて、人おどせ

    又 人の、いちへて、おに、おどちへ、

 

585 一 おにの、きみはゑや、

      なさいきよに、しなて、とよま

    又 おそいきみはゑや

    又 おとかねの、まころ

    又 のち世かる、まころ

 

586 一 おにの、きみはゑや           (1473)

      ももうらの、とよみ

    又 おそいきみはゑや

    又 くしかわに、おわる

    又 かなふくに、おわる

    又 なさの、うきよくもか

    又 おきなわに、とよむ

    又 大くにくに、とよむ

    又 こかねの、みしやく 

    又 またまの、みしやく

    又 ぬき、あけれ、みしやく

    又 さらけれ、みしやく

 

587 一 くしかわの、もりに、          (1474)

      いなよね、ゆりみちへれ

    又 かなふくのもりに

    又 せもち、おや、たはる

    又 わかいきよもいか、たはる

    又 あんしおそいか、たはる

 

588 一 かねくすく、もりに、          (1475)

      つくせ、よせれ

    又 きこゑあんしおそいや

    又 なさか、けらへみやに

 

589 一 かねくすく、もりに、          (1476)

      ももうら、まちらす、たち 

      よわちへ、ふさよわれ

    又 ねたてかなもりに

    又 なさか、けらへみやに

 

590 一 あらかきに、おわる           (1477)

      ま物、よのぬしの、まもん

    又 よきの、くわは、なしよわちへ、

      はつの、くわは、なしよわちへ

    又 とももその、いくさ、

      やももその、いくさ

 

591 一 くめのこいしのか、           (1478)

      ももうら、こいしのか、

      せこい、ききほしや、くにとよみ

    又 あやみねに、あつる

      うきおほちが、うへけ

    又 あやみねに、あつる

      うきはわが、うへけ

    又 うねに、おてたては、

      大さとに、とよて

    又 大さとに、うては

      大くにに、とよて

 

592 一 たうのしか、つかい、          (1479)

      きこゑ、あんしおそいや、

      ももと、世す、ちよわれ

    又 たうの、大やか、つかい

    又 たう、かわに、よと、しよわ

    又 わくさうす、よと、しよわ

 

593 一 くめの、世くせ、きみ、         (1480)

      いけいけ、しくはやせ

    又 おもい、よらせきみ

    又 御みやたつ、いつこ

    又 まみやたつ、いつこ

    又 けおの世かるひに

    又 けおのきやかるひに

    又 あんしおそいか、み御まへ

    又 たたみきよか、み御まへ

    又 ももかめは、すゑて

    又 やそかめは、すゑて

    又 あんしおそいよ、はやさに

    又 たたみきよよ、はやさに

 

594 一 きこゑせのきみや、           (1461)

      わかきみ、けらへて、つかい

    又 とよむせのきみきや

    又 あかつ、あや、はかね

    又 あかつ、くせ、はかね

    又 たるか、さちへ、にせる

    又 つれる、さちへ、にせる

    又 こしらへす、にせたれ

    又 かみにしやす、にせたれ

 

595 一 きみよし、きみの、           (480・1462)

      きみ、おそい、きみの、 

      まちら、ためより

    又 ももその、やちよこ

      ななその、やちよこ

    又 ももそか、なかに

      ななそか、中に

    又 くもこも、よりより

      またまも、よりより

 

596 一 ねうしか、時かみか、時         (1463)

      しらたる、いちよかく、

      ころた、あやの、みやし、うちよわちへ、

      かみは、またたお

    又 とらうの時、かみか時、

    又 けおの時、よさは、かみ時

    又 なまの時、よさは、かみか時

 

597 一 ふくじ、きまのしゆ、

      人のうらのかない、

      かきよせて、あち

      おそいに、みおやせ

    又 かさす、わうてたに

      人のうらの、かない

    又 まもんわかてたに

 

598 一 きこゑ、さすかさは、          (1452)

      おとと、きみ、やれとも、

      おれるかす、きみはやす、みこい

    又 とよむさすかさは

    又 くしかわのもりに    

    又 かなふくのもりに

 

599 一 あらかきのもりに            (1417)

      うちあかるひやし

    又 あか、なさか、もりに

    又 けおの世かるひに

      けおのきやかるひに

    又 あんしおそいか、み御まへ

    又 せたかこか、み御まへ

 

600 一 かねくすく大や、           (1418)

      おもろ、する大や、世そう、

      ひやし、うちちへ、みおやせ

    又 くにのねの大や

    又 けおの世かるひに

    又 けおのきやかるひに

    又 あんしおそいか、み御まへ

    又 せたかこか、み御まへ

 

601 一 かねくすく、ねたて、          (1419)

      もりくすく、世まさる、

      しまうち、ひやし、みおやせ

    又 くにの、ねの、ねたて、もりくすく

    又 けおの世かるひに

    又 けおのきやきやるひに

    又 あんしおそいかみ御まへ

    又 せたかこかみ御まへ

 

602 一 おもい、なよくらか、まへ        (1464)

      さうす、ありては、ゑ、け、まさり、

      きく、うらやみ

    又 中ち、まころくか、

 

603 一 なかち、まころくか、          (1413)

      とよみよる、つかい、

      まころくか、けらへ 

    又 とくよせる、したに、

      とよみよる、つかい

    又 こしあて、はりやつつて、

      とよみよる、つかい

 

604 一 おとしきみ、まさり           (1424)

      なさか、おもいきみ、

      ゑわすれたな、なさい

      きよか、御みかうの、みほしや

    又 たまはしり、つき

      あけわちへ、ちやうわちへ

    又 たまやりちよ、おしやけ

      わちへ、ちよわちへ 

    又 たますたり、

      まきあけわちへ

    又 いとすたり、まきあけ

      わちへ、ちやうわちへ

 

605 一 くめの、さすかさわ、          (500・1425)

      おさか、おもいきみ、

      世そろう、くしかわ、けらへ

    又 とよむさすかさは  

 

606 一 かさす、ちやらい、           (1426)

      たりしゆ、とよめ、

      みれは、みつまわて

    又 まもん、ちやらは

      なこの、はまに

    又 なこの、ひちやに

    又 やまと、きやめ、

      たりしよ、とよめ

 

607 一 かさす わかてたの、          (1427)

      てわん、おきもに、しない

    又 まもんわかてたの

 

608 一 かさす、わかてたに、          (1428)

      御みしやく、ぬきあけ

    又 まもんわかてたに

    又 あふの、はまさきに

    又 あふの、いふさきに

    又 おとと、まち とよたる

    又 せさの おや おもい

 

609 一 きこゑくにおそいか           (1429)

      くにてもち、けらへて

      かほう、せち、まへ

      よせて、ちやうわれ

    又 とよむくにおそいか

    又 くしかわのもりに

    又 かなふくのもりに

 

610 一 くにおそい、くにもりか、        (1486)

      あすひ、よわれは、

      せたかこか、つかい

    又 かてかわの、中もりに

      あすひ、よわれは

    又 おきて、やりよわ

      つかい、やりよわ

    又 おわる、てやは、あよむ、てやは、

 

611 一 くめのこいしのか、           (1467)

      おきも、たかもりや、

      くにまさり、しよわちへ

    又 もみら、こいしのか、

    又 くみの中くすく

    又 とよむ中くすく

 

612 一 くめの、こいしのか、          (1465)

      世の、いきつきの、世の

      てもち、みおやせ

    又 ももうら、こいしのか

    又 おとしようかわ、おれわちへ

    又 わくさうす、おれわちへ

 

613 一 くめのこいしのか、           (1466)

      まいと、おどし、けさ

      つり、とよて

    又 ももうらこいしのか

    又 くめのあんしおそいや

    又 とよむあちおそいや

 

614 一 よたましきや、

      おもろ、おにより、

      まさり、せち、そわて、

      ももちやら、まかせ

    又 よたましきや、せるむ

    又 くめのあんしおそいや

    又 とよむあちおそいか

 

615 一 よたましきや、おもろ

      いみと、世わ、まさる、世、た

      まの、ともまるくすく

    又 よたま、にやか、せるむ

    又 きこゑあんしおそいや

    又 とよむあんしおそいや

 

616 一 よたましきや、おもろ、         (1438・1442)

      世わ、すゑ、なかく

      たまよ、そろい、わちへ

    又 よたまにやか、せるむ

    又 きこへあんしおそいや

    又 とよむあちおそいや

 

617 一 きこゑあんしおそいや、         (369・1439)

      てるかはす、まふれ、

      まふり、よわは、

      ももすゑ、ちよわれ

    又 とよむあんしおそいや、 

      てるしのす、まふれ

    又 きこゑ、大きみきす、

      あんしおそいや、まふれ

    又 とよむ大きみしゆ、

      たたみきよわ、まふれ

    又 あまみや、きみはへや、

      あんしおそいか、おより

    又 しねりやきみはゑや

      たたみきよか、おより

    又 おほつ、せち、おろちへ、

      あちおそいす、まふれ

    又 かくら、せち、おろちへ、

      たたみきよす、まふれ

    又 かくら、あつる、こかねすへ、

      あちおそいに、みおやせは、 

      まふり、よわれは、

      ももすゑ、ちよわれ

 

618 一 かてかわの、とのとの          (1430)

      にしの、かねまるは、

      のちか、すゑ、お世わ、

      おきやかもいす、ちよわれ

    又 けお、ふきよる、まにしや、

      にしの、かねまるい、

    又 なま、ふきよる、にしや、

      にしの、かねまるい

 

619 一 かてかわの、とのとの、         (1431)

      すつとみす、あちはやせ

    又 あさとれか、しよれは、

    又 ようとれか、しよれは、

 

620 一 きこゑせのきみきや           (1436) 

      さいの、はなの、

      まやいと、みもん

    又 とよむせのきみきや

    又 やまと、ゑむせと

    又 せたかこか、まへに

    又 けらへこか、まへに

 

621 一 きこゑせのきみや、           (1437)

      あやつちへ、とよま

    又 とよむ世のきみきや

    又 しよりもりくすく

    又 またまもりくすく

 

622 一 きこゑせのきみきや           (1495)

      いけいけと、そろわは、おれら

    又 とよむせのきみきや

    又 しよりもりくすく

    又 またまもりくすく

 

623 一 大くに、とよむ、かね          (1481)

      くすく、せのきみ、

      てつて、あまやかせ

    又 おきなわとよむ

      かねくすく

    又 あさとれかしよれは

    又 ようとれかしよれは

    又 いたきよらは

      おしおけて

 

624 一 きこへせのきみきや、          (713・1482)

      おれて、ふれまへは、

      すへ、なかく、世そろゑて、ちよわれ

    又 とよむ、せのきみきや

      おれて、ふれまへは

    又 あか、なさいきよ、あちおそい、 

      ねいしの、てにに、うえつく、きやめ

    又 てた、なさいきよ、あちおそい、

      まいしの、てにに、うへつく、きやめ

 

625 一 あから、ともかいや、          (1483)

      みもん、ともかいや、

      世なおしか、おれわちへ

    又 くめの、しま、おわちへ、

    又 かねの、しま、おわちへ、

    又 しよりもり、ちよわる

    又 またまもり、ちよわる

    又 あんしおそいか、おより

    又 たたみきよか、おより

    又 ももすへ、ちよわれ、

    又 やそすへに、ちよわれ

    又 中ち、あやみやに、

      みれは、きもはいて

    又 おほつ、おて、みれは、

      あやみやの、めつらしや

    又 かくらおて、みれは

 

626 一 あらかきの、もりに、          (1487)

      うち、あかる、たたみ、

    又 うきおほちか、もりに

    又 おみや、けらへわちへ

    又 まみや、けらへわちへ

    又 ももかめは、すゑて

    又 やそかめは、すゑて

 

627 一 みるやにや、よなれ           (1488)

      かみ、やれは、けわいつ

    又 みるやにや、よつき、かみ

    又 みるやにや、いちき、かみ

    又 みるやにや、ちやくに、かみ

    又 いちへ、きり、やり、かね、

      わかこ、さしよわちへ

    又 いちへきり、やりかね

      みさき、さしよわちへ

    又 かねわか、こひも

      すつは、さけて

    又 かね、みさき、ふり、

      すつは、さけて

 

628 一 大きみか、うさししよ          (1457)

      おもかはの、せち、おろちへ、

      あんしおそいよ、まふら

      てて、おれわちへ

    又 せたかこか、うさししよ

      おもりはの、せち、おろちへ

    又 てるかはか、うさししよ、 

      てらちんの、せち、おろちへ

    又 てるしのか、うさししよ、

      てらちんの。せち、おろちへ

    又 あまみや、きみはへや、

      てらちんの、せちおろちへ

    又 けおの、きみはゑや、

      てらちんの、せち、おろちへ

    又 おもかはの、のろのろ、

      てらちんの、せちおろちへ

    又 かくらうちに、ありよる

      こかね、うちに、ありよる、

      かみか、いのち、あんし

      おそいに、みおやせ

    又 おほつ、うちに、ありよる、

      なむちや、うちに、ありよる、

      かみか、いのち、あちおそいに、

 

629 一 さすかさ、くに、なおちへ、       (1435)

      かなふくに、おれわちへ、

      なさいきよに、

      みやかの、もり、みおやせ

    又 きみの、あちの、くに、なおちへ、

      かなふくに、おれわちへ

    又 くしかわの、もりに、

      くに、なおちへ、おれわちへ

    又 かなふくのもりくに

 

630 一 きこへ、あおりやへか、         (1490)

      たけ、みつき、しまの、

      つち、ちよわれ

    又 とよむあおりやへか、

      たけ、みつき、しまの、

    又 くめの中くすくたけ

    又 とよむ中くすくたけ

    又 けさは、かみきや、たけ

      たけ、みつき、しまの

    又 けさは、のろか、たけ

    又 かみ、むかて、こうて

    又 のろ、むかて、こうて

 

631 一 せのきみか、おれたち、         (710・1491・1510)

      きみよしか、おれたち

      ももと、ひやく うち

      あかる、なさいきよ

    又 あか、なさいきよ、なけくな、

      せのきみす、しりよわめ

    又 てた、なさいきよ、なけくな

    又 あんしおそいか、せいやりよわは、

      せのきみや、けやりよわは

 

632 一 せんきみか、きみよしか、        (711・1470・1492) 

      世かほう、なさいきよ

    又 あか、なさいきよ、てたなさいきよ

    又 あまみ、たまちな、おるわし

    又 いと、ぬきやり、なわ、ぬきやり

    又 おてつから、みてつから

    又 とりよわやり、うちよわやり

 

633 一 しましりに、あつる、          (1471・1493)

      つしや、この、まりね、

      たま、よ、そろゑて、みおやせ

    又 きこゑあんしおそいきや

    又 とよむあちおそいか

 

634 一 あまみや、そよめきや、         (1472)

      みかなし、わかいきよ

      ももすゑ、ちよわれ

    又 しねりや、そよめきや、

      みかなし、わかいきよ

    又 中くすくちよわる

      みかなし、わかいきよ

    又 しまおそい、ちよわる、

      みかなし、わかいきよ

    又 あんしおそいか、おもいくわ、

      みかなし、わかいきよ

 

635 一 こいしのか、さしふ、          (1498・1553)

      とのはらよ、しまてん、

      くにてん、みおやせ

    又 こいしのか、むつき

    又 しらけ、おゑて、きよらけ、

      おゑて、からは

    又 しまか、いのち、

      くにか、いのち、みおやせ

    又 いしか、いのち、かねか、いのち、

    又 かはら、いのち、てもち、

      いのち、みおやせ

 

636 一 しけかけの、のろの、          (1496)

      きまもりに、おれて、

      こかねすゑ、あんし

      おそいに、みおやせ

    又 くにの、ねののろの

 

637 一 しのくりやは、世なれかみ、       (1497)

      やれは、やれ、このゑ

    又 しのくりやか、やまと

      たひ、のほて、やれ、このち

    又 かみなしやか、やしろ、

      たひ、のほて、やれ、このゑ

    又 やまと、たひなおかいか、のほて

    又 やしろ、たひ、なおかいか、のほて

    又 あおしや、てうたまかいか

    又 ふくしや、てうつしやかいか

 

638 一 おきやか、まちよくもい、        (1448)

      おこのみの、たかさくしかわ、 

      わくさうす、けらへて

    又 はたみまちよくもい

    又 きこへあんしおそいか

    又 とよむあちおそいか

 

639 一 ゑんこ、とよたしゆよ、         (1449)

      あんしおそい、てたの、このみ、

      よわる、かまへ、つむ

      せんよせ、けらへ

    又 世かる、とよたしゆよ

    又 いしけ、なは、おきて

    又 おみや、みやつちへ

    又 おみや、みやさきに

 

640 一 ゑんこ、とよたしゆよ、         (1450)

      世かる、とよたしゆよ、

      あんしおそい、てたと、わかてた

    又 きこへあちおそいや

      とよむあちおそいや

    又 ことしまの、あんしや

      よこくにの、あんしや

    又 みちへと、うらやみよる

      きちへと、うらやみよる

 

641 一 おにの、きみはゑや、          (1451)

      やほう、ひちへ、まちよめ

    又 おそい、きみはゑや

    又 せたかこか、まへに

    又 けらへこか、まへに

    又 いつかてて、いちへ、やほう、ひちへ

    又 はやくてて、いちへ、やほう

    又 おきて、やりよわは

 

642 一 おきやか、あんしはへや、        (575・1460)

      てわん、おきも、はやせ

    又 はたみ、いくさこうよ

    又 きむたか、おもい

    又 しまおそいの、おもい

    又 きやかはた、みやれは

    

643 一 しもの、おきて、ねとて、

      月のかす、なつのやに、

      あまへる、きよらや

    又 もの、いにしや、ねとて 

    又 くめの中くすく月のかす

    又 とよむ中くすく

    又 ふよ、なつむ、しらす 

    又 なつ、ふよむ、しらす

    又 ふよわ、御さけもる

    又 なつは、しけちもる

    又 あんし、からる、かに、ある

    又 てた、からる、かに、ある

 

644 一 しもの、おきて、ねとらちへ、

      くしかわの、またま、

      あんし、からと、とよむ

    又 もの、いにしや、ねとらちへ、

    又 きこゑあんしおそいか

    又 とよむあちおそいか

 

645 一 みやこ、こいつか、ません、

      ほこり、しよわちへ、御さけや、

      ゑよてと、たちよる

      やゑま、こいつ、せの

 

646 一 きこゑあおりやへか、

      みやかの、ひやし

      なさいきよもいにみおやせ

    又 とよむあおりやへか

    又 くしかわのもりに

    又 かなふくのもりに

 

647 一 こいしのか、ちへねんもり、

      おれわちへ、きみつかい

    又 くしかわに、きみほこり、けらへて

    又 かなふくに、きみほこり、けらへて

    又 あちおそいか、きみほこりけらへて

 

648 一 こいしのか、くに、いけいけし、     (649・1434) 

      しまつれ、くにつれ、み物

    又 まちらすか、くにいけいけし

    又 よなはるの、くにいけいけし

    又 ととろ、きのくにいけいけし

    又 五たけの、くにいけいけし

    又 七たけの、くにいけいけし

    又 めつらしや、ゐくにいけいけし

    又 さうさしや、ゐくに、いけいけし

 

649 一 こいしのか、くに、いけいけし      (648・1434)

      もりくすくおれほしや

    又 まちらすのくに

    又 よなはるのくに

    又 ととろきのくにいけいけし

    又 五たけくにいけいけし

    又 七たけのくにいけいけし

    又 めつらしやゐくにいけいけし

    又 さうさしやゐくにいけいけし

 

650 一 こまかの、みおに、おに、おれ、みもん

    又 くたかの、みおに

    又 さん、あみ、むすひ、おろちへ

    又 かめ、あみ、むすひ、おろちへ

    又 さんひやく、こめて

    又 かめひやく、こめて

    又 さんひやく、とりやり

    又 かめひやく、とりやり

    又 おき、なます、せせと

    又 へた、なます、せせと

    又 てかちゑらて、のせて

    又 おきはいたての、いそいて

    又 ひせはいたての、いそいて

 

651 一 くめの、こいしのか、やれけ       (1445)

    又 ももうらこいしのか

    又 あさとれかしよれは

    又 ようとれかしよれは

    又 いたきよらはおしうけて

    又 たなきよらはおしうけて

    又 ふなこゑらて、のせて